岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/09/22

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2017/08/27配信「天津の向を師匠に、岡田斗司夫がラノベ脳修行するぞ!」の内容をご紹介します。
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2017/08/27の内容一覧

昭和・平成ヒロインランキング

向:あとはやっぱり、『けいおん!!』が14位という結果だったんですけどね、もう、画面に映った文字を見ただけで、僕は座ってたソファをブチ殴りました。

岡田:本番前に打ち合わせで聞いて、あとで詳しく聞いてみようと思ってたんですけど、「日常系のアニメ」が好きなんですか?

向:僕はもう、日常系のアニメがダントツ好きですッ!

岡田:僕は、「異世界に生まれ変わる系」の方に、もう行ってしまっているんですけど。

向:いやあ、それはねえ、もったいないことしてますよ。

岡田:もったいないことしてますか?

向:日常系はすごくいいんですッ!

岡田:でも、俺、もうまず、『よつばと!』がダメなんですよ。

向:いやいや、それがダメっていうことは、もうこれ「醤油、味噌が合わない」って言ってるのと同じことですよ!

岡田:ゆうきまさみのマンガも『究極超人あ~る』がダメで、『パトレイバー』が好きな人間なので、本当に「俺、どんだけ日常系が嫌いなんや」って。

向:うわーっ、マジですか!?
 え? もう『よつばと!』があって、それこそコメントでもいっぱいみんなが書いている、『のんのんびより』ね! あとは、『ぱにぽに』、『ゆゆ式』! 『あずまんが』もある! これ、山程ありますよ!
 何がダメなんですか?

岡田:SFがない。

向:はあ。

岡田:SF成分がない。
 ほら、「ロボット出てこないアニメは見れん!」とか言うヤツ、いるでしょ? 同じなんですよ。僕もSFがないと見れないんですよ。

向:いや、捉え方じゃないですか? 「あんな感じで「ゆっくり時が進んでいる」ということは、もしかしたら、何かしらのSF的な現象が起きてる」と言えないこともないんじゃないですか?

岡田:その言い方、ずるいわ! うまいけどずるいわ!(笑)
 まあ、でも、日常系がダメなのは「SFがないから」だけではないでしょうね。SFの要素が入ってても、俺、『けものフレンズ』がダメやったしなあ。

向:あっ、けもフレもダメですか?

岡田:けもフレもダメやったんですよ。
 なんか出してくる伏線とかは全部わかるんですけど、なんかね、どちらかというと「その手には乗らんぞ!」って思ってしまうんですよね。
 たぶん、女の子のかわいさとか、日常とか、そういうふうなものを前面に出されると、逆に「いや、俺、男やし」って思って引いてしまう、変な昭和の梶原一騎イズムがあるんですよ。

向:なるほど。じゃあ、そう考えると、やっぱり「女子だけでやってるのが無理」なのかな?

岡田:無理なんですよ。けいおんも、俺が考えてたアニメと違ったんですよ。

向:どう思ってたんですか?

岡田:俺、けいおんって、絶対に第一話でギターを背中に背負った女の子が転校して来て、「この学校の軽音部はどこだァーッ!」って言うたら、軽音部のヤツらが、バーンってやって来て、「ギターやるやつぁ、うちにはもう10人いるよっ!」みたいなやつかと思ってたら、全然、音楽やらへんねん、あいつら。

向:そりゃそうです。そりゃそうです。はい。

岡田:コメントで、「それはキルラキルや!」って。そうやねん『キルラキル』を読んだ時、「俺が思ってたけいおんって、こんなんや!」って思った(笑)。

向:確かに、「キルラキル×けいおん」は見たい。確かに。
 でも、いい加減にしてください! ほんまに! けいおんはいいんです。あれがいいんです。
 けいおんは、女子高生4人が集まって、決して楽器も触らなくて、ティータイムで、「ははは」「誰ぇ~? 私のプリン食べたの?」「ははは。」が30分。それが最高なんですッ! 要はそういうことです!

岡田:聞いてるだけで腹立つ!(笑)

向:なんでなんですか!? 「癒され要素」しかないですよ! もう最高ですよ!

岡田:そうかなぁ?

向:いやあ、これ、難しいな。

岡田:そうなんだよ。もうね、本当に、コメントもキッパリと分かれてて。「わかるわかる」というのと「あれがわからんなんて、かわいそう」みたいに本当に分かれてしまうんですよね。

向:確かにそうですよね。

岡田:あ、「ガルパンは?」ってコメントがある。『ガルパン』は、いけるんですよね。「ちょうど中間」な感じがするから。

向:わかります。あれはなんか、熱血というか、ちゃんと筋書きもあって。言っている意味はわかります。

岡田:言ってる意味(笑)。

向:ガルパンは僕も好きです。はい。
 あと、ガルパンに関しては、話の流れと全然関係ないんですけど、僕、秋葉原を歩いている途中、急に知らない人にトントンってされて振り向いたら、その人に「ガルパンはいいぞ!」って言われて、「誰!?」ってなったことがあります。

岡田:オタク業界にはよくある話ですね(笑)。

向:急にね、ドキッとすることがあるんですけど。

岡田:たぶん、その彼としては、「勇気を出して、教えなければいけない!」と思って、5分か10分、向さんの知らないところで、すごい悩んで、一世一代、なんかもう、ラノベの主人公みたいに決意して言ったんですよ。
 自分の言いたいことをギュッとまとめた結果、「ガルパンはいいぞ!」だけ言ってしまって、ただの変態になってしまったんだと思うんですけども(笑)。

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