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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「天文学者カール・セーガンが心血を注いで撮った「太陽系家族写真」」

2017/07/03 07:00 投稿

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岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/07/03

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2016/09/11配信「ロサンゼルスから生中継、海を越えて初ニコ生で宇宙に思いをはせる……そして何買った?」の内容をご紹介します。
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2016/09/11の内容一覧

ボイジャーの太陽系家族写真

 今日はカリフォルニアのロサンゼルスのダウンタウンからお届けってことで、ダウンタウンの真ん中へんかな、ウェスティン・ボナベンチャー・ホテルってわかるかな? ハリウッド映画によく出てくる銀色の筒みたいなものを何本か束ねたみたいな、本当に鏡の塊みたいなホテルがあるんだけども。その近くにある安いホテルに泊まっています。
 この配信が終わったら、僕はこれからパサデナに行ってくるんだけども。
 パサデナと言えばジェット推進研究所だよね。NASAの無人探査機のボイジャーとか、あと火星探査機のバイキングとかマーズ・パスファインダー・シリーズとか作ったところなんだけども。まあJPLというやつだ。

 で、ボイジャーっていうのは1977年生まれだよね。1977年に打ち上げられた太陽系の観測ロボットなんだけども。
 ボイジャー打ち上げられたんだけど、当時のロケット技術では木星ぐらいまでしか行けなかったんだ。
 で、木星ぐらいまでしか行けなかったんで、太陽系スイングバイっていうのを初めて採用した宇宙探査機になる。

(中略)

 で、ボイジャーが打ち上げられてから、13年後かな、1990年の2月14日だよね、バレンタインの日にボイジャーはそれまで太陽系の探査ミッションはだいたい3、4年以内に終わってたんだけども、すべてのミッションを終えて、ほとんど休止状態にあったんだ。
 ボイジャー宇宙船はほぼすべてのミッションを終えてたんだけども、特別なミッションが残ってて。
 そのためにカール・セーガンっていう科学者のおっさんがいたんだけど。
 その人がもう、生涯の最後の何年かを注いでやったミッションだったんだけど。
 「太陽系家族写真」って聞いたことあるかな?
 太陽系家族写真っていうのは、もうほとんど電力を失ったボイジャーがそれまでずっと外側向けてたカメラをくるりと内側に向けて、太陽系のほうを向けたんだよね。
 で、太陽系のほうを向けた。
 なんでかって言うと、ボイジャーっていうのは太陽系の軌道を周ってるじゃん?
 そうすると面白いことに、ほとんどの惑星は同じ軌道平面を周ってるんだ。
 つまり、水星も火星も地球も金星もほぼ同じ面を周ってるんだけども。
 ボイジャー2号っていうのは、それの垂直方向に飛んでんだ。ほぼ垂直方向ね。
 で、振り返ると、なんと歴史上初めて1台のカメラで太陽系の惑星すべてを撮ることに成功したんだ。
 これが太陽系家族写真っていうやつで、カール・セーガンはほかの科学者たちからも、そんなもん別に意味がないよとかそんなもん撮ってどうするの? っていうふうに言われて。ただ単に星が並んでるだけだっていうふうに言うんだけども。
 カール・セーガンは、いや太陽系がひとつの家族で、だから俺たちは惑星探査してるんだっていうのを、いわゆる有権者にアピールするって言ったらエグい言い方になるんだけど、みんなにわかってもらうには家族写真撮らなきゃダメなんだっていうふうに言ったんだ。
 中学校とか高校のアルバム見たら、なにか一体感ってあるじゃん。懐かしい感じするし、誰かと旅行行った時にあとで写真見たら、思うことあるよね。
 だからその時は何のためかわかんないんだけども、絶対に撮っとけっていうふうに言ったんだ。
 でもボイジャーのその時のプログラム、1977年だからもう本当にマッキントッシュ・コンピューターとかiPhone以前の世界じゃん。でも、そこのプログラムのなかに180度くるりとカメラを回転させて太陽系の写真を撮らせるっていうので、一苦労だったんだけども、とにかくセーガンは説得して説得して説得して、しまくってついにそれ成功して。
 で、太陽系の家族写真、1990年に撮った。
 でも90年に撮ったんだけど、もう本当に電池がないし、送信するのにもう、みんなわかると思うけどさ、スマホって送信する時にめちゃくちゃ熱くなるでしょ? あれは一番電気食うからなんだ。
 で、それで一生懸命撮った写真を細かーい画像データに分けて、チッチッチッチッチって地球に何年もかけて送ってきて、やっと撮れたのが太陽系家族写真。
 みんなネットで検索してみてくれたらわかるよ。
 そんなに大した写真じゃないんだけども。いちおう、歴史上初めてワンフレーム上で、つまり振り向いたらそこに太陽系があるっていう写真がちゃんと写ってる。
 後にパイオニアとか他の探査機でもっといい写真撮れるようになったんだけども、僕はそのカール・セーガンが自分の人生の最後の何年かを注いで、で、1枚の写真撮りたいがために頑張っていう話がすごい好きでさ。
 自分の『王立科学博物館』っていうフィギュア作るときも、ボイジャーのところに当然これ書いたんだけども。
 なかなかいい話だよ。ロマンだよね。

(続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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