岡田斗司夫プレミアムブロマガ「須藤凜々花の結婚宣言はアリ？ナシ？　アイドルというメタゲームの楽しみ方」:岡田斗司夫プレミアムブロマガ: 岡田斗司夫ゼミ・プレミアム(岡田斗司夫)

岡田斗司夫プレミアムブロマガ　2017/07/02

おはよう！　岡田斗司夫です。

今回は、2017/06/25配信「HUNTER✕HUNTER』キメラアント編と、AKB結婚宣言から見るアイドルの倫理と論理」の内容をご紹介します。
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2017/06/25の内容一覧

NMB48須藤凜々花の結婚宣言

【全文を読む】

　NMB48のメンバーの須藤凛々花さん20歳が、AKB総選挙の生放送で結婚発表をして、えらく揉めております。

　突然、結婚を発表した須藤さんという個人について考えれば、「アイドル人生というよりも自分の人生」という判断は、まったくOK。僕はもう、須藤さんというアイドルのお姉さん個人に関して、それで詐欺罪でファンから訴訟されることがあっても、本人さえ納得していれば問題はないと思ってる。
　しかし、運営側がそれを知っていたのなら、これはさっき話した「計画倒産」という案件に近い。でも、計画倒産と違うところは、「法律上の罪はない」というとことなんだよね。どうやっても罪に問えない。
　これはネット上でもけっこう評判になってて、今回「これ、訴訟できないのか？」と聞いている人がいっぱいいて、その度に、弁護士とか法律の知識を持っている人が「刑法上の罪には問えないんですよ」と答えているんだけども。

　じゃあ、どういうふうに考えるべきかというと。俺、「このアイドルというのは「ゲーム」だ」と思うんだよね。それも、ゲーム内のルールが時々変えられちゃうメタゲームなんだよ。
　例えば、今回の事件では「メンバーの結婚という事件を飲みこんで、更にゲームについて行けるかどうか？」というのを試されるメタゲームをやってるわけだよね。ここでは「運営側にそういうことを仕掛けようとする意図があったかどうか」は置いとくよ？　少なくとも、AKBファンの人達はそういうことを試されている。
　今、この画面上で話している僕とか、たぶん、これを見ているみなさんの大部分もAKBなりNMBなりに、ほとんど思い入れのない「部外者」なんだよ。部外者だから、こういったルールに関して「え？　そんなのありなのか！？」って思うんだけども。
　でも、そういうルール自体は、もう「その昔、指原莉乃というアイドルの一人が、迂闊に男とヤッちゃったのがバレて、九州かどこかに島流しになって、それからもう一度戻ってきて、総選挙で1位になる」という大茶番があった時に、すでに無効になってるんだよ。つまり、「旧ルール」なんだよね。
　今AKBグループを応援している人たちは、すでにその書き換え版のルールの上でゲームをプレイしているわけだよな。要するに、「常にルールの変わるゲームにどこまでハマれるか？」ということなんだけども。

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