岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/07/12

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2017/06/25配信「HUNTER✕HUNTER』キメラアント編と、AKB結婚宣言から見るアイドルの倫理と論理」の内容をご紹介します。
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2017/06/25の内容一覧

Q:ゴシック建築の参考文献教えてください

「前々回の放送でのゴシック建築に関する話が大変面白く、岡田さんの幅広い知識に驚きました。ゴシック建築に関して、どのように学ばれたのでしょうか? もし参考文献などがありましたら教えてください」

 ええとね、僕が「ゴシックが面白そうだな」と思ったのは、まず、教会を見て怖いなと思ったからなんだけどもね。そういう時には、あんまり参考文献とかを気にするよりは、「Amazonを適当に見る」のがいいよ。
 何かに対して興味が湧いたら、Amazonを適当に見て、どれでもいいから本を買って、パラパラと見ること。大事なのは「自分で本を何冊か見てからWikiで調べる」ことなんだよ。みんなね「Wikiで調べてから、さらに興味が出たら本を買おう」ってしちゃうんだけども。俺、それは違うと思うんだよね。
 何かを調べたり好きになる時の方法って、Wikiというのはあくまでも「補助情報」にした方が効率がいい。まず、自分の主軸というのを決めるために、単行本で読んで見る方がいいと思うんだよ。

 例えば、僕は「来月、ドイツに行く」って言ってるじゃん。その理由の中には、もちろん、「ゴシック建築を見る」ということもあるんだけど、他にも「ローマ遺跡を見たいから」っていうのがあるんだよ。
 というのも、大分昔に『ローマ人の物語』という本を読んだから。ローマ人の物語という長大なシリーズの中の1つに『すべての道はローマに通じる』という巻があるんだけども、その中で作者が「中国の古代帝国である始皇帝の治めた秦帝国とローマ帝国の違い」というのを語っているんだよ。
 どちらも一見すると同じなんだよ。「巨大な帝国を作った。ところが、その広大な領土を防衛しなければいけない」って問題を抱えていた。古代中国は「ものすごい長い防衛線に「万里の長城」という要塞、人類最大の建造物を作って、徹底的に外敵を入れないようにしようとした」んだけど。それに対して、ローマというのは逆で、「徹底的に交通の便をよくしようとした」んだ。
 つまり、「防衛壁を作るんではなく、「ローマ街道」というのを整備して、誰でも自由に行き来できるようにすることで、戦争のリスクを下げた」というふうに言ってるんだ。

(中略)

 こういう根本的なシステムの違いというのが、ローマ帝国と秦帝国にはある。
 作者は「今のイタリア人がローマの子孫というのは違う! あのローマ人はあんなに優れていたのに、今のイタリアはろくでなしばっかりだ!」って言ってるんだけど。現代のイタリアでは、ビルを1軒建てるのに30年掛かってるんだけど、ローマ人は、コロッセウムなんかを4年で作ってるんですよ、4年で!「人力で石を積んで、4年でコロッセウムを完成してるというのに、今のイタリアがどんなに駄目か!」って罵倒しながら、ローマに住んでる人なんだけどさ、作者は。面白いバアさんだよな(笑)。
 ローマ帝国については、このゼミでもそのうち大きく取り上げようと思いますけども、そういう面白い支配をしていたんだ。

 これは何の話かっていうと、「前回のゴシック建築の話から、どういうふうに調べて、どういうふうに興味を持っているのか?」っていう質問への回答なんだけども。
 やっぱり、あらかじめ何かを好きになってハマった時にするべきなのは、それ単体で勝負しようとすることじゃないんだ。
 例えば、僕は今、「ゴシック建築って面白いな」と思ったら、たぶん5年か10年くらいずっと好きなんだよ。で、その間に、また新しいことに興味が出た時に、それを混ぜて「ハイ!」っていうふうに出すことになると思うんだ。
 だからもう、「何をやるのも修業だ」って考えて、面白がることがメインでいいんじゃないのかな?

 もう一度、基本に立ち返って答えると、基本は「Amazonで面白そうな本を見つけたら、無駄だとわかっててもいいから、一通り目を通すこと」。本なんて10冊のうち9冊くらいはハズレなんだからさ、とりあえず買ってダメだと思ったらさっさとブックオフに売っていいから。で、目を通して面白い思った部分だけWikipediaで更に調べて、「へー! こうなんだ!」ってやっておくと、なんかね、面白がり方がわかってくるよ。

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