岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/04/19

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2017/04/02配信「氷川竜介と語り倒すアニメ界の行く末」の内容をご紹介します。
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2017/04/02の内容一覧

アニメーターの生活を観客が心配しなくてもいい

岡田:『東洋経済』の中に、「熱狂!アニメ経済圏」という記事があって、その中で、「制作会社の4社に1社が赤字! 主役貧乏もザラの声優残酷物語!」ということで、アニメ業界が儲からないという話が延々と書いてあるんですよ。

氷川:僕もちょっとだけ取材を受けました。「いつもの季節ネタ」みたいな感じで、何年かに一度はこういうことが言われるようになりますね。
 『君の名は。』が当たりすぎちゃったからバックラッシュでこういうことになってるだけで、これ自体は昔から言われていることで新鮮味がないですよね。

岡田:アニメ業界について特殊だと思うのは、関係者が儲からないとファンが困る産業だってところですよね。例えば、映画業界で「映画やってる人が食えないぞ! 困ったな!」っていう言説、映画雑誌で見たことがないんですよ。

氷川:「漫画家が困ってる」とかね。

岡田:食えない漫画家がどんなにいっぱいいても、『ふゅーじょんぷろだくと』とか『ぱふ』みたいな漫画情報誌で「漫画家が食えないのはなぜか!?」みたいな問題定義がされているのを見たことがないし。

氷川:それが答えになっているんじゃないですかね。アニメの場合、視聴者の側がある程度「こんなにすごいものが(テレビ放送のような形で)タダで見られちゃうなんて!」っていうある種の罪悪感を持っているから、そういう心配をするわけでしょ?

岡田:つまり、「すごいものを僕らはタダで見てしまっている」という罪悪感がある、と。

氷川:「それなのに、作っている人が報われていない」っていうような罪悪感があるということ。それと、「そもそも、そういう人たちがリッチにならない」ということが、たぶん表裏一体になっていることだと思います。

岡田:それで、アニメを見て面白がる感覚というのが、いつも心配する方向に流れてしまう。

氷川:だけど、自分が監督とかアニメーターに取材した中で聞いたこととしては、作り手が本当に望むのは、そういうことじゃなくて、「心の底から楽しんでください」っていうことだけなんですよね。
 だから、「楽しんでいただければいいし、楽しんで、良いと思ったらお金を払ってもらえればいいですよ」ってことをおっしゃってる方が、すごく多いですよ。

岡田:「俺たちが食える食えないに関して、ファンのみなさんはあんまり心配しないでください」と。

氷川:心配するかしないかっていうのは、ユーザー側のことなので。でも、作り手側が視聴者に望んでいることは「ウサ晴らし」ですよね。エンターテイメントですから。
 彼らの多くは「僕たちの世界でおもてなしするから、現実を一度忘れてください」っていう、要するに、ほとんどの客商売と同じことしか考えていないので、ストレートに「楽しめるかどうか」だけに集中していただければいいんじゃないかと思います。

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