岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/04/12

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2017/03/26配信「質問スペシャル ~コレクション紹介、今週買ったもの、アニメ版GODZILLA」の内容をご紹介します。
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2017/03/26の内容一覧

視聴者からの質問:同情もまた差別?

「最近ツイッターなどで、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)に関するツイートをよく目にします。LGBTに関する正しい知識を広めたり、擁護するのはよいと思うのですが、LGBTで悩んでいる人たちに同情して、何かしている人には抵抗があります。もちろん行動している分、私よりは誉められた人なのかもしれませんが、同情もまた差別であるという風に感じるのです。この同情もまた差別という私の意見について、岡田先生はどう思いますか?」

 まだ表放送なんですけど、本音を言いましょうか。
 「同情もまた差別」っていうのはその通りだと思います。しかし、俺は、差別には「良い差別」と「悪い差別」があると考えています。同情が差別というんだったら、それは良い差別なんですよ。差別っていうのは「心の中の動き」ですよね。それを行動に表す時に、同情であればOKだし、その差別の結果、相手の否定や批判、傷つける行動に出て来るのが、良くないことだと思うんですね。
 さっきのぽっちゃりの話題で言えば、「ぽっちゃりが好き」っていうのは心の中の動きであって、「いい女だな」という目線で見ている間は平和なんですけども、満員電車の中で近づいてお尻触りたいってなっちゃったら、これはもう痴漢なわけですね。つまり、ポイントは「どのように行動するのか?」であって、それは「どのように心の中で思うのか?」というのとは違うと思うんですけどね。
 だから、LGBTで悩んでいる人たちに同情して何かしている人に対して、「同情もまた差別」って動機でもって批判するのは、僕は間違いだと思いますよ。
 LGBTの人たちに何か良いことをしようということは、その人は良いことをしているんですよ。「その動機が同情心であれ、あなたの思う差別心であれ、あんたよりは良いことしてるんだから、いいじゃん」でいいと思うんですよね。「俺は少なくとも同情という差別感情を持ってないぜ!」というのは、それはもうそいつらより下だと思うんだけどね。

 なんだかんだ言っても、僕は、「年末の募金とかにお金を入れる人の方が、自分よりは良い人だ」と思っちゃうんですよ。僕は本当に、年末の募金とかを見たら、ついつい心の中で、「あんなのに寄付したところでまともに使われないよ」とか、「変な宗教組織に入ってるんじゃねえの?」って、ついつい、疑っちゃうんですよ。

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