岡田斗司夫プレミアムブロマガ「キングコング西野が語る、ロボットに代替できない仕事とは？」:岡田斗司夫プレミアムブロマガ: 岡田斗司夫ゼミ・プレミアム(岡田斗司夫)

岡田斗司夫プレミアムブロマガ　2017/03/22

おはよう！　岡田斗司夫です。

今回は、2017/03/05配信「独立国の作り方、教えます　ゲスト：キングコング西野亮廣」の内容をご紹介します。
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2017/03/05の内容一覧

ロボットに代替できない仕事とは？

【全文を読む】

西野：これはちょっと相談なんですけど。僕、ロボットに興味があるんですよ。ロボットに興味があって、人間にも興味があって、「ロボットに乗っ取られない仕事」にすごい興味があるんですよ。「ＡＩとかが発達してもこの仕事ってたぶん大丈夫だろうなという、ロボットに代替えされない、人間力を使わなきゃ成り立たない仕事ってなんだろう？」ってずっと考えてるんです。
　1つは、本番前にも言いましたけど、僕、おじいちゃんおばあちゃんに超興味があって。沖縄に80歳くらいのじいやがやってる居酒屋があるんですよ。ここの居酒屋が見事なのが、じじいが1人で切り盛りしてるんですけど、飲みながら仕事するんですよ。で、一番最初に、このじじいが酔い潰れるんですよ。「ダメだー」つって最初に潰れて寝ちゃうんですよ。その時は僕が1人で飲んでたんですけど、しょうがないから座敷に連れて行って、座布団を敷いて寝かせて、タオルケットをかけてあげて。その後「どうしようかな？」って1人で飲んでたら、別のお客さんが店に来たんですよ。「ヤバい」と思って、でも、もうやるしかないですよね。「帰ってください」って言ったら、この店が潰れてしまうから、結局、僕が接客とかするんですよね。ビールとか出そうと思ったんですけど、このじじいがズボラですから、サーバーとかを入れ替えてなくて。しょうがないから僕がコンビニまで走ってオリオンビールを買って、「これでいいっすか？」みたいなことをやって。切り盛りして、レジを打って、僕は帰るんですけども。僕が帰った後は、残ったお客さんがその次に来るお客さんの接客をするんですね。
　つまり、この店っていうのは、じじいが、じじいだったばっかりに、ズボラだったばっかりに、最初に酔い潰れたばっかりに、恩送り、ペイ・フォワードが勝手に発生している。これっていうのは、10代、20代、30代とかの若くて仕事がしっかりしている人たちが店に立っていたら、こういう現象って起こっていなかったんです。まして、ロボットがやっていたら完璧に仕事をしますから、「店員とお客さん」というふうに、完全に分かれてたと思うんですけど。でも、じじいがだらしなくて、愛嬌があったばっかりに、「やってやらなきゃな」って思ったから、僕達は動いた。僕、これはすごい未来の形だなって思ったんです。つまり、「ロボットに代替えされない能力っていうのは「愛される欠陥」である」っていう。おじいちゃんおばあちゃんって、それを持ってるじゃないですか。
　たぶん、岡田さんって、まだ仕事に遅刻したら、ちょっと怒られると思うんですよ。僕も怒られるんですけど。でも、90代のおばあちゃんが遅刻した時って、怒らないじゃないですか、「しょうがねえな」ってなるじゃないですか。あれって「老人力」だなと思って。

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