岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/03/12

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2017/02/26配信「けものフレンズ第7話まで見た感想と、海洋堂6万円シンゴジラが凄い」の内容をご紹介します。
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2017/02/26の内容一覧

海洋堂センム提供の『シン・ゴジラ』6万円の竹谷フィギュアを見て改めて考察

 6万円って値段を聞くと高いように思うじゃん。俺も6万円って聞いて「すげーな!」って思ったんだけども。でもこれ、実は……去年、コンビニでシン・ゴジラのレプリカが98万円で売ってたことを知ってる人はいるかな? 98万円って言われて、心がザワッとしたんだけども(笑)。あの98万円の商品と、素材が違うだけで、まったく同じものなんだよ。
 98万円の方はキャストって呼ばれる、ものすごく精密な素材で型を抜いて着色している。それに対して、こっちの方はソフトビニールっていうやや柔らかい素材で作ってある。ただ、同じ原型から作っているからまったく同じものなんだよ。なので、素材と仕上げの色塗りの違いがあるだけで、値段が98万円が6万円になったって考えれば、「だったら安いよね!」って思ったんだけども。

 で、このサイズのシン・ゴジラだからわかる面白いことっていうのがいくつかあってさ。
 例えばこの尻尾。(尻尾のパーツを見せる)この断面を見てくれる? 三角形なんだよね。おにぎり型。こんな形なんだ。意外だよね、尻尾っていうと断面が丸いものって思うじゃん? でも、そうじゃなくて、ほとんど三角のおにぎり型になってるんだ。

(中略)

 このフィギュアを見て「塗装していない」って思う人もいるけども。商品としてはこれが正しいんだよ。こいつはね、「雛形原型」っていうやつなんだよね。
 こういうフィギュアを発売したら、ついつい色を塗りたくなるんだよ。海洋堂も、たぶん、色を塗った方が売れるのはわかってるんだよね。なんでみんなは色を塗りたくなるのかっていうと、映画館で見たゴジラそのものを欲しがるからなんだ。でも、海洋堂が出したのは「映画館で見たゴジラ」じゃないんだよね。
 映画館で見たゴジラっていうのは全部CGなんだよ。コンピューターグラフィックスで作られたデータの中にしか存在しないもの。では、本当のゴジラはどこにいるのかっていうと、竹谷さんっていう天才立体造形師が最初に作った造形物なんだ。シン・ゴジラを作る時に、庵野秀明から頼まれて前田真宏がデザインしたものを、竹谷さんが「こうですか?」っていうふうに作ったのが、今、目の前にあるこれなんだよ。
 これは竹谷さんが雛形原型として作ったものとまったく同じサイズで「そのもの」なんだって。竹谷さんが作ったそのものを、金メッキして分解して直に金型に起こすというめちゃくちゃな方法で作っちゃったやつなんだ。そんな無茶なものをキャストで精密に再現したものは98万円になるし、それのレプリカでも6万円とるっていうのは、そういう理由があるからなんだけど。
 つまりこれは、映画のスタッフが見てたものなんだよ。

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