岡田斗司夫プレミアムブロマガ「村上隆の無謀な挑戦？　魔法少女テレビアニメ『シックスハートプリンセス』」

岡田斗司夫プレミアムブロマガ　2017/02/05

おはよう！　岡田斗司夫です。

今回は、2017/01/01配信「元旦　会員限定放送」の内容をご紹介します。
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2017/01/01の内容一覧

村上隆の無謀な挑戦？　魔法少女テレビアニメ『シックスハートプリンセス』

【全文を読む】

　じゃあ、『シックスハートプリンセス』の話をしようか。昨年末の12月30日に、『シックスハートプリンセス』というアニメがオンエアされたんだ。作ったのは、現代美術の巨匠、村上隆というひげ面のオッサンであります。
　1時間番組の前半25分くらいが、シックスハートプリンセスの本編、後半35分が「シックスハートプリンセスを不完全な状態で公開してすまん」と村上隆が謝る制作ドキュメンタリーになってる。ネットの評判はよく見ていないんだけど、炎上しているというか、怒っている人もいるらしいね。
　でも、僕にはこのドキュメンタリーも含めてめちゃくちゃ面白く見られた。前半の『シックスハートプリンセス』のアニメだけだったら、いい意味でも悪い意味でも面白くない、と言っていいのかな。僕はプリキュアとかは見ないしね。『まどか☆マギカ』くらいヘンだったら面白いんだけど、王道のプリンセスものを面白がる感性が僕の中にないからさ。
　ヤマカン（山本寛）さんは、村上隆が作ったということでみんな文句を言っているだけで、トリガーが作ったのならそのまま通るんじゃないかと書いていたけど、ま、そうかもしれない。繰り返すけど、僕は魔女っ娘ものの萌えアニメを面白がる感性がないので、その意味で前半のアニメは正直言ってどうでもいい。僕はSFじゃないとダメだし、SFなら少なくともその中で使われている魔法にエネルギー保存則みたいなものがないとピンとこないところがあるんでございますよ。ただ、アニメファンとしては、面白かったんだ、実は。後半部分のドキュメンタリーが面白いといういじわるじゃなくて、前半分部分のアニメが面白かった。
　なぜかというと、村上隆のやろうとしていることが、ちょっとわかったからなんだ。彼は、アニメの文法は吸収するんだけど、お約束は無視するという、面白い作り方をしている。
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