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「iPhone下取りキャンペーン」に見る、未来のスマホ市場

2016/03/29 23:45 投稿

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 アップルから iPhone SE が発表されなにかと話題になっていますが、私はそれよりも、次のニュースのが気になりました。

 Appleが「iPhone下取りキャンペーン」と「Apple Renewプログラム」を開始 

 今までキャリアが下取りというのはありましたが、 Apple 自身が下取りというのは、今回初めてなのではないでしょうか。以前から Apple 公式の中古品というのはありましたが。

 しかも、下取った機器は中古で売るのでなく、ばらして使えるものは使えるということのようで、下取り額は変わるものの、完動品でなくても下取るようです。

 で、それを読んだ瞬間に思ったのは、「中古品が安くならないではないか・・・・」でした。

 私は良く中古品を買っています。今これ書いてる MacBook Air も中古で買いました。大容量 SSD が欲しくて新品だとあまりに高いし、処理速度は別にそんなに問題ないので。

 とはいえ、 Apple の製品って中古でもあまり値が下がりません。まあ性能に見合っているといえばそうなのでまあそんなもんかと。

 そんな中、買い替え需要は大きく減ることになりました。ここでも取り上げました。

 なぜ今、携帯料金を見直すのか  

 いわゆる実質 0 円を見なおせというもの。もうスマホの技術革新ペースは落ちてきていますから、そんな無理矢理需要喚起する必要もないでしょうという政府の介入です。

 実質 0 円はいろんなかたちで復活の兆しを見せているようですが、買い替えは大きく減っているようで、スマホメーカも心中穏やかではないことと思います。

 そんな中 Apple も下取りを始めるということで、減らされた需要を下支えするための施策といえるでしょう。しかも下取ったものは中古ではなく分解する模様。

 それでふとキャリアの下取ったものはどうなっているのか調べたところ、基本的には動くものを下取って、海外に輸出しているような感じでした。それで中古の値段が下がらないのかと納得したり。国内携帯キャリアにしてみれば、国内に中古スマホが溢れて、値段が下がると自分たちの売上が減りますから、積極的に下取って、それを国外に売り飛ばすというモチベーションが働きます。

 一方、 Apple にしてみると、海外に売られたらそちらの価格に影響しますから、嬉しくありません。下取りするなら、中古に回すよりは別の方法にしようというモチベーションが働きます。

 それぞれだなあと思います。

 それにしても、メーカー自身が下取りというのは、市場環境の変化とはいえあまり見かけないように思いますがどうでしょうか。これは果たして、持続的なモデルなのでしょうか。それとも先細り市場での悪あがきなのでしょうか。

 すぐに思いつくのは自動車です。

 

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