お金が勝手に増えない時代が来た(その3) の続きです。
ミライ: こんにちは。
前回は、グローバル化とIT技術の発達で、最近は、経済成長があると、それを利用してお金でお金を増やそうとする投資活動がくまなく起こり、お金が増えるだけ増えてしまって、行き場がなくなっているというお話でした。
そんな状況で、投資活動がどのように変わるのかというところです! フツクロウさん。
フツクロウ: ホイ来た。GDP 0 成長を前提にしたときの投資の仕方は、あの年金を運用しているGPIFが参考になるの。
ミライ: GPIF。
フツクロウ: 最近は、株が50%とかいうじゃろ。
ミライ: はい。
フツクロウ: ということはじゃ。株価が上がれば、比率は上がってしまうから、売ることになる。
ミライ: はい。
フツクロウ: 逆に株価が下がれば、比率は下がるから、買い増すことになる。長期的に見て、株価の平均は一定でも、このような売買をしていれば、じわじわ増やしていける手法じゃ。
ミライ: いいじゃないですか!
フツクロウ: ホッホ。2つ注意が必要じゃ。下がって下がって、価値がなくなるようなものに投資してしまうと、巻き込まれてすべてを失ってしまう。が、日経平均のような、安定した国の株価なら、そんなことにはならんじゃろう。 GDP 0 成長とは増えないでもあるが、減らないことでもあるから、下がったら買うという戦略もし易いの。
ミライ: 安定していることの利点ですね。
フツクロウ: さらにじゃ。昔のような株価は長期的には上がるという状況では、上がっているうちは、売るというのがやりにくい。むしろどんどん上がるのだから、さらに買い増そうとするじゃろう。それこそが、バブルを引き起こす。そしてあるとき下がり始めると、みんなが利益を確定しようと一斉に売ろうとして、バブルが崩壊する。
そのような過去の状況において、GPIF のようなせっかく上がってるのに売るとか、下がっている時に買い支えるというのは、国の運用としては、立派なものじゃが、普通の投資家としては堅すぎる運用と言える。
しかし、 GPD 0 成長では、その手法こそが、標準的な投資手法と言える。上がってもまた下がるとみんなが考えていれば、バブルは起きにくい。バブルは今後減っていくじゃろう。
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