とあるツイートにここ20年GDPと給与総額が変わっていないというグラフがでていました。
世界で日本だけ20年間も経済成長が止まっている。こんなのは日本だけ。日本だけ何か特別なことをしているからだ。特別なこととはなにか? 答え.給与(総額)を上げなかった。 pic.twitter.com/MC5kORlA53
― 雅 羊々 (@miyabi_yoyo) 2015, 2月 26
大変印象的なグラフです。日経株価もこの間10000円と20000円くらいの間を行ったり来たりしているだけです。
なぜGDPはこんなに長い間上がらなかったのでしょう。
理由はさておき、まず、上がらないせいで日本の社会は壊滅したでしょうか。スラム街ができ、ストリートチルドレンが溢れたでしょうか。火炎瓶が国会議事堂に投げられたでしょうか。関東人と関西人の対立が深まり、日本が分裂しようとしているでしょうか。世界的に問題になっている若者の就職率。日本でも新卒の就職率が低くなり心配された時期もありましたが、少子化が進むにつれ、最近は売り手市場になりつつあります。
ごっつい好景気もありませんでしたが、世界各国ののっぴきならない状況が起きてるのを見れば、日本はのらりくらりとうまくやっているようにも見えます。
ですから、逆に考えてみればどうでしょう。
日本のGDPが増えなかったのは、増える必要がなかったからではないかと。
GDPが上がらなかった利点はあります。東京の物価は一時期世界一とまで言われたのではないかと思いますが、それはつまり人件費も高騰してたわけで、世界の中での競争力は落ちたことでしょう。でももはや物価高杉と言われることはありませんし、人件費もそれほど高くありません。海外から日本に出稼ぎしよう思う人は昔ほど多くありません。
一方私たちはみすぼしくなったでしょうか。考え方はいろいろあるかと思いますが、多くの人が世界最先端の iPhone を手にできる世の中ですから、世界的に見ればもっとも豊かな国の一つです。20年間、他の主要国がGDPを上げる中、GDPが上がらなかったにもかかわらず。
ですから、私たちは、常識に囚われず、一度考えてみる必要があります。
GDPは増える必要があるのか。物価が上がる必要があるのか。平均給与が上がる必要があるのかということです。
(注:個人レベルで20代から30代へと経る過程で増えていって欲しいのは当然です。そうではなく、日本の平均給与の増減の話です。)
GDPは増えなくて良い?
なぜGDPが増える必要があるのでしょう。GDPが増えない、あるいは物価が上がらないからといって、生活がジリ貧なわけではありません。しかし、もちろん4sと6sではその性能は雲泥の差があるわけです。
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