いつもとちょっと違う水曜、今回は気楽に書き始める短い記事[S]です。 

 先日

 これからはクリエイティビティでデモが街頭からにじみ出す  

 という記事で、デモを取り上げたのですが、今日こんな記事を見かけました。

 東京新聞:安保法案 自民内も異論 総務会「デモ重い」意見相次ぐ:政治(TOKYO Web) 
村上誠一郎元行政改革担当相も、デモは動員でなく自然発生的に大規模化したという見方を示し
 
 なるほど、確かに昔は組織的な動員によって参加人数が増えることはよくあることでした。

 それであれば、注意しなくてはいけないのは、そういう組織の中核だったことでしょう。

 しかし最近のデモはどうでしょう。参加している人はネットの情報を見聞きして自発的に行動に移している人が多いのではないでしょうか。もちろんお付き合いで参加する人もいるでしょうが、組織的な動員とはちょっと違います。

 これは政治家にとってはやっかいです。安保法案に納得してもらうには、組織の中核を説得すればいいというのではなく、それぞれ違う考えを持った参加者一人一人を説得しなければならないからです。

 そのようなデモに効果なんてないなんてことはありません。今回国会前を中心として全国にデモが拡大しました。ここまで拡大しているということは、おそらく各地の国会議員に「通すな」と直訴する人も出てきます。その声を無視することは次の選挙に響いてくるため困難です。

 もしそれが農協票といった対組織であれば、じゃあその代わりになんらかの支援になる政策をしましょうとか取引も可能です。

 それを見越して大げさに騒ぐいわゆるごね得みたいなことも起こりますから、政府側もそのあたりがっちりと戦うことになるでしょう。