ビジネス英語で重要なのは「話す」より「書く」–日本人の英語力が伸びない理由を解き明かす
という記事を読みました。ビジネス英語では「書く」力が大事なのに、学校の英語教育ではその機会が少なく、高校生の英語力も「書く」力が一番弱いのが問題という話を中心に、ビジネス英語に必要な力をわかりやすく話しています。おすすめです。
さて、その最初の方に気になることが書いてありました。
皆さん英語は先生から学ぶじゃないですか。でも先生って、仕事で英語を使ったことがある人はそんなにいないですよね。特に学校の先生は。これが実はものすごくおかしいことだと思うんですよ。仕事で英語が必要だよって言われますよね。だから英語をやらないといけないんだけど、教える人が仕事で英語を使ったことがないっていうのは、すごくおかしくて。僕、誰が一番良い英語の先生になれるんだろうなって考えたりするんですけど、やっぱりグローバルな舞台で英語を使って仕事をしてきた人が、一番良い先生になるはずなんですよね。
確かに。英語の先生には、仕事でも英語使っててほしいですよね。
ということで、仕事に組み込んでみてはどうでしょうか。
反射的に思いついたのは、世界中の英語の先生と SNS でつながることです。英語の教え方について情報交換することくらいを目的としたフォーラム作って、そこで大きく繋がって、さらに何かをきっかけに個人同士も繋がっていくのです。
日々の学校での英語教育の中で、なにか困ったことがあれば、そこで相談するのです。各国のアイデアを持ち寄れば、日本人だけで悩むよりはるかに問題解決しやすいのではないでしょうか。
その中にもし英語圏で外国人向けに英語を教える人もいれば、いわゆるネイティブチェックもできそうです。
授業の前にしなければならない指導案を作成する時にそのSNSを活用することで、英語でのコミュニケーションを仕事の一部にしてしまえばいいのです。
仕事は仕事として使うとして、でも、先生によってその SNS は多様な使い方があることでしょう。いろんな国の人とつながっていろんな国の文化について生の情報を集められる人も出るでしょう。
そうすれば、それを先日紹介した「雑談」で話すネタに事欠きません。先生は、自分で疑問に思ったことについてどう考えたかということを雑談として戦略的に話すことで、生徒たちと「考える楽しさ」を共有することができます。リオのカーニバルやってるときにブラジルの先生に話聞いたり、オリンピックやサッカーワールドカップのときに開催国の先生に様子を聞いてみたりして、それを授業で雑談として紹介するのです。
英語の先生が、英語ができることで英語の国の文化だけでなく、世界中の文化に直接触れることができることを示すことは、英語の威力を見せつけることになるでしょう。
一方で各国の先生と協力して指導案を作成することは、世界の英語教育のレベルを上げることにもなります。そして各国文化交流の先頭を切っているとなれば、これはまさしくグローバル人材の鑑です。そういった人材が各学校にいるとなれば、冒頭の記事のようにわざわざ「グローバルな舞台で英語を使って仕事をしてきた人」に習う必要なくて、英語は英語の先生に習わなきゃね、ってなることでしょう。
これが普通になった未来は楽しそうです。
例えば生徒がアメリカのバスケットボールがどうしても見たい!と英語の先生に相談したら、すぐにSNSでこんな願いをもった子がいるんだけどって言えば、じゃあ見に来なよって答えてくれるアメリカの先生がいたりするわけです。
そもそも、先生たちが交流してますから、
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