前回
日本の観光競争力、世界位に躍進 その理由は……
で、日本の観光競争力についてみました。データ見てると面白いので続けます。
日本の弱点は、サービスインフラと価格競争力なのですが、価格が高いのはむしろブランドになりえるのではないかと考えました。
それを確かめるため、日本より上位の 1-8 位の価格競争力という中分類項目を見てみました。
1 スペイン 4.2
2 フランス 3.0
3 ドイツ 3.6
4 アメリカ 4.3
5 イギリス 2.7
6 スイス 2.6
7 オーストラリア 3.1
8 イタリア 3.5
9 日本 3.7
いやー、どこもかしこもひどい。中分類の各項目は7点満点で、上位になってくると、4を切る項目はほとんどないのですが、価格競争力だけはご覧のように、8カ国中6カ国は日本より低いです。
つまり、価格競争力はこれで問題ありません。ブランド力つけたいなら、むしろもっと悪くてもいいくらいです。フランス・イギリス・スイスのように。私たち国民にとっては嬉しくないことでもありますが。
東京オリンピックに向けて、地道にATMなどのサービスインフラを整備して行けば、もう何位かは上がるのではないでしょうか。個人的には9位くらいでいいと考えますが。
さて、前回は 2015年のデータを2013年のと比べてみました。
細々と項目が変わっていたり移動していたりして、どこが良くなったと単純に比較することはできませんでしたが、全体にバランス良いことが高順位に貢献していて、2015年は全体的な底上げがあったのではないかと考えられました。
全体的なバランスについても、他国と比較しながら見てみました。日本は中分類14のうち、11が4.0から6.0の間に入っています。超えるのは6.4 が一つ、低いのは3.9と3.7が一つずつという感じです。
日本より上位の国は、日本同様4より低いところが少ない一方、6を超えるところが何個かあるという感じ。日本より下位の国は、4 より低いところがいろいろ出てくるという感じになります。日本が各項目バランス良く持っていることがわかります。3つほど例を取り出してみました。
さらに、前回の 2015年(9位)、2013年(14位)に続き、2011年のも見てみました。2011年は22位。ちなみに2009年は25位です。
2015年と2013年は項目に細々と変更がありましたが、2013年と2011年の間にはほとんどありませんでした。
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