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「アメリカ企業が日本企業に勝っている一つの事」の見方を変える

2015/03/24 00:45 投稿

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 以前印をつけておいたのに、こんな記事があります。

 アメリカ企業が日本企業に勝っている一つの事

 アメリカの新しいクレジットサービス Square をがんばって日本に導入したという話です。日本のクレジット業界は壁が厚く、日本の中では新しいサービスが難しいところ、「しようがない」という言葉がないアメリカはがんばってサービス開始にこぎつけたという話です。

 これ、アメリカ風にもっと押し切っていかなきゃという話で、日本人も見習うべきところもあると思いますが、どうせならもう一つ日本流のやり方があります。

 背景はやりぬくという意思

 日本流のやり方を述べる前に、まず大事なこと。それは、それをやり抜かなくてはいけないという意思です。日本の中でビジネスをしている場合、日本のクレジット会社の同士ではリスクを冒して革新的なサービスを無理していれるほどの意思は生まれにくいでしょう。
 一方、Square サービスが日本にサービスをいれようとしたとき、そのスタッフたちはそれが使命だったのでしょう。日本に入るか入らないか。ちょっとやってみて、「難しいね〜。ま、いっかー」って簡単に諦められるようにはなってなかったのではないでしょうか。

 ちなみに、アメリカ自身も、いくらでもなかなか変えられないことあります。銃規制も思うように進みませんし。

 そこで書かれている「アメリカ企業が日本企業に勝っている一つの事」という「「しょうがない」のコンセプトは通用しない。既存の常識にとらわれずに、非常識な事をどんどん進める」起業家精神盛んな国ですら、変えるのが難しいものは難しいわけです。

 日本は起業家精神はアメリカには負けるかもしれませんが、物事を変えていく力というのは、別の形で持っているはずです。そうでなければとうに滅びていることでしょう。

 日本で何かが変わろうとしないように見えるのは、単にまだ変わらなくてもなんとかなるという意思の方が強いからです。みんなできることなら変わりたくないですし。

 日本の変える力根回し

 こう言ってしまうとかなりネガティブな言い回しに聞こえますが、根回しは強力です。というか、物事を変えられる本質的な力です。

 よく「総論オッケー、各論反対」という言葉があります。みんな変わらなきゃという意識は共有しているのですが、いざ具体的な変更案が出てくると、いやいやそれはと反対が出てくるという話です。

 なんでもなかなか変えられないのはこういう事情があるのは当然で、だから変わっていないわけで。だから、普通にやったらそうなってしまいます。

 起業家精神風に行けば、そういう反対がいっぱいあろうとも新しいビジネスモデルでぐいぐいひっぱっていくというのが一つのやり方です。もちろん動き出したらそれは力強い手法です。

 でもその一方で、動き出してそういう話が出てくるということは、日本的に言えば根回しをしていないか足りないという見方ができます。

 やってみればわかることですが、この手の話は「総論オッケー」なので、事前に関連する組織や人に話を聞きに行くと、話してくれますし、「総論オッケー」という答えが得られます。

 で、そこで具体的にどうしたいかを提案してみるといいのです。十中八九、「いやそれはまずいのでは……」という話になります。 

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