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 最近バイラルメディアが話題になっています。

 バイラルメディア界隈で仁義なき戦いが勃発中(山本 一郎) - Y!ニュース 

 今騒がれているのはパクリ記事が多いとかそういう話だと思うのですが、バイラルメディア自体は、私たちがかつて持ったことのないメディアを実現しています。

 それは他愛のない日常を発信するメディアだということです。

癒し系メディア

 たとえば BuzzNews の現在の日間ランキングトップ10は次のようになっています。
・世の中捨てたもんじゃない。疲れたココロにグッとくる画像18選 
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・もはやどう突っ込んで良いかわからない『ドバイのネコ』20枚
 
 こんな風に他愛のない日常の中に現れる感動とか、ネガティブな状況の中での感動とか一言でいうと癒しネタなどの小ネタで埋め尽くされています。各バイラルメディアで多少傾向は違いますが、主だったところは癒し系が中心です。

 今までのニュースなどのメディアでは、事件や事故の話題とか、批判ネタとか、炎上ネタとか、そういうネガティブな力を持ったものがすごく拡散しやすくありました。私はそれにうんざりしてましたし、「世の中がそういうところだと思われたくないので、子供にニュースは見せない」と語った女流棋士がいるなど、そう思う人はたくさんいます。

 そんな中、バイラルメディアは、事実上癒しネタを中心とした初のメディアとして発展しました。

 この現象はとても興味深いものです。なぜならバイラルメディアのモデルは癒しを前提にしないからです。

短期間で爆発的なトラフィックの集め方

 バイラルメディアとは、次のように説明されてます。

 バイラルメディアとは?~今知っておきたい!要注目のマーケティング・キーワード~ | マイナビニュース 

用語説明:【バイラルメディア(Viralmedia)】

バイラル(Viral)とは「ウイルス性の」「感染的な」という意味で、「バイラルメディア」とはFacebookやTwitterなどのSNSの情報拡散力を利用して、インパクト・話題性のある動画や画像を中心とした記事に、短期間で爆発的なトラフィックを集めることを目的としたブログメディアを指す。
 つまり、「短期間で爆発的なトラフィックを集める」ことが目的です。であれば、煽り系とか炎上系とか週刊誌のようなネタでがんがん押せばよさそうと考えてしまいます。

 しかし、実際はそうはならず、どっかで見たようなネコやイヌの写真が互いにパクりあいながら繰り返し繰り返し流通するようになったのです。バイラルメディアは、人々を癒そうとかいう理念で動いているわけではなく、「短期間で爆発的なトラフィックを『継続的に』集めよう」と努力したらそうなっていたのです。

 つまり、社会は煽りネタや炎上ネタより、そんな小さなちょっと癒されるネタをたくさん求めていたのです。出典忘れましたが、アフリカなどで携帯が普及し、仕事探しができるなど、生きる上で重要な役割も果たす一方、使われている実態を調べると世間話が多いそうです。相手には歩いていけるような近所の人も含まれるそうです。日本もそうでしょう。携帯の使われ方は似通って世間話に使われるのです。

癒しネタを流通させるバイラルメディア

 ツイッターやfacebookの友だちが流すネタも基本他愛のないものです。