ラスボス小林幸子降臨で話題沸騰したコミケ、その一方でコスプレをしたまま帰宅しようとする外国人にマナー違反だと注意したという話がまとめられていました。
外国人コスプレイヤーとのマナーの共有について - Togetterまとめ
これに対して、そんなのはおかしい、海外で街中でコスプレできないのは日本だけじゃないかといった意見も見られました。
とはいえ、東京はベビーカーや高齢者ですら、うろうろしていたら苦情が出る街です。そりゃコミケ帰りの人が全員コスプレのまま移動してたら、瞬間的に社会問題になることでしょう。(ベビーカーや高齢者が疎まれるのは、人間の性格が悪いのではなく、単純に混雑し過ぎてるだけです)
もちろん、私たちには自由がありますから、露出度さえ度が過ぎなければ、本来電車に何を着て乗っても構いません。
しかし、ここでコスプレイヤたちの選んだ道は、行き帰りはコスプレしないというマナーを作ることでした。そのようなマナーを作ってなければ、ただでさえ毎年のように存続問題が出るコミケが存続していくことは難しかったかもしれません。
これは「静かに進む変革」です。初音ミク、ニコニコ学会β、自炊などで同じことが起こっていることを以前3年近く前紹介しました。
静かに進む変革
「静かに進む変革」とはなんでしょうか。
1.自分たちの場を作りそこで進める
ボーカロイド初音ミクがニコニコ動画という場で発展したように、同人誌、コスプレなどはコミケを場として発展します。
2.社会と積極的に関わらない
そして、最大のポイントは、現代そういった場は社会と積極的に関わりを持ちません。ネットが発達して、それを必要とする人に情報が届くようになったためです。
ビートルズは最初大人たちに猛反発を受けました。それを好きになる若者に情報を届けるにはマスコミなどしかなく、それは大人たちの耳にも入り、そんな音楽はけしからんと反発があったのです。
一方初音ミクは、そんなやっかいな大人の見えないところで多くの人が集まり、すくすくと育つことができました。
コミケも同じです。それほど社会に知られことなく、ホントなんでしょうかメッカ巡礼に続いて世界二位の動員数とまで言われる規模になっています。
3.社会に軟着陸する
そして、今回のコミケには「ラスボス」小林幸子が一般参加しました。なかには祖母に頼まれCDを買う列に並んだ人もいるようです。初音ミクがいつの間にかコンビニとコラボするなど、社会の普通になったように、コミケも社会になじみつつあります。コスプレだって、大学やハロウィンなどをきっかけに社会でごく普通になっていくことでしょう。
こんな風に昔だったら社会とぶつかりながら発展していくような文化などが、いまやいつの間にか浸透しているといったことが良くあります。
プログラマという職業もそうではないでしょうか。もっと昔にコンピュータができたとしたら、プログラマになるには専門学校に入り資格を取らなければプロにはなれないなんていう社会になっていたかもしれません。とすると、社会の認知が低いうちは、専門学校に入ろうと思っても親が大人が猛反発したかもしれません。
でも、ネットのおかげでプログラミングは自習できてしまいます。若者はいつの間にかプログラミングを学び、「ぼくプログラムできるから、就職するね」「え、あ、そう」みたいな感じで就職する人が増え、大人たちはきちんと反対する間もなくありふれた職業になってしまいました。
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