(明日8/13(水)〜8/15(金)はお休みします。次回は8/18(月)になります)
時に社会というのは驚異的な適応を見せますが、ある動きが急速に進んでいて、これが少子化を食い止めるのだと思います。
その動きというのは、親子関係が良好に 自分に自信がある小・中学生も増える ‐ 渡辺敦司 という記事で知った
平成25年度 小学生・中学生の意識に関する調査
という内閣府の調査です。
調査では7年前(平成18年度)のものと比較されているのですが、劇的に家族関係が向上している項目がたくさんあるのです。
たとえばこんな感じ。
家族でおしゃべりをすること よくある 77.5% → 86.8%
家族で社会の出来事について話すこと ある 63.5% → 74.7%
家族で買物や食事に出かけること よくある 36.7% → 53.2%
といった具合です。
たった7年でこんなに大きく変わるというのはとても印象的です。この調査は残念ながら比較的新しい調査で、これ以上古いまったく同じ調査はありません。ただし、平成12年頃に似たような調査がされている場合があり、資料に参考として書かれていますが、概ね平成12年は平成18年よりさらに悪い結果となっています。
先日、
清く正しくなくなった日本人!?
では、統計数理研究所の国民性調査を取り上げましたが、これほど大きく値が変わるのは戦後の復興時です。その時のような大きな価値観の変化が今起こっているのです。
しかし、小学生の子供を二人持つ親としては、この結果を見て、「やっぱそうだよね」ととても自然な結果でした。
なぜなら今の親は子供が欲しくて産んでるし、しかも孫が欲しいと思い取る戦略の結果だからと思うからです。
昔は、結婚して子供を設けることが当然でしたが、自由が広がりました。結果として、結婚しない人、子供を持たない人が増えました。少子化の進行です。
一方、したがって、子供は主に子供を欲しいと思う夫婦に産まれることになります。そして、その瞬間親はこう思うでしょう。「孫が欲しい」と。
さて、親は今が自由の時代であることを知っています。もし、子供が大人になってから、「結婚したくない」「子供ほしくない」と言い出してから、「結婚しろ」「子供産め」と説教しても遅いです。産まれた時から子供のうちに、「大人になったら結婚して子供設けるのが幸せなこと」とひたすら刷り込んでおくのが最強の戦略です。
そのためには、夫婦仲むつまじく、そして子供と良くコミュニケーションを取り、しかも子供がいて幸せになり、それを伝えることに腐心します。また祖父母の家で楽しく過ごすのも大切です。将来子供が孫を私たちのところに連れてくるのが当然と思うように。
このように、結婚出産を強制しなくなった社会に対し、でも孫が欲しい親たちは急速に適応しているのです。子供たちも急速に変わるのです。
20年もして一回りすれば、社会の若者は「結婚して子供もほしい」と思うことが普通になります。また親との関係も良好です。親の近くで子育てする人も増えるでしょう。
先日初めて「ぼくたちの七日間戦争(1985)」を読みました。当時としてはごくありがちな徹底的な大人と子供の対立という世界観がとても爽快なのですが、これから先この話が子供たちにどう捉えられていくのかとても楽しみにしています。
私はまさに価値観が変化する端境期にいました。私が成人した頃の漠然としたイメージは結婚後両親と暮らすのは配偶者に嫌がられるだろうな、マスオさんするのはいいけど、普通ないよね、みたいな感じでした。実際、両方の親から離れた東京で息子二人の出産を迎えましたがまあ大変でした。良くやったなあと。どっちかの親が近かったらよかったのに、と思ったものです。
多分若い人は親の近くでの子育てをより意識してるはずです。マイルドヤンキーの話が出てましたが、そういうこともあると思います。都会にいっちゃったら、結婚できない、子供産めない、産んだら大変、行かなくていいよね、という考え方です。
かくして、「孫が欲しい」という利己的な思いは、親子関係を向上させます。そのことで自信を持つ子供は 39.5% から49.9% と1割も増えほぼ半数になっています。今問題視されている若者の自己肯定感が低いという課題は、急激に改善しているのです。
しかも、親子関係は良いため、いわゆるまともな反抗期もなくなってきているようです。それを問題視する視点もあるようですが、そんなことないと以前述べました。
まともな反抗期がなくても自律でまともになる。
自律することが本質
時に社会というのは驚異的な適応を見せますが、ある動きが急速に進んでいて、これが少子化を食い止めるのだと思います。
その動きというのは、親子関係が良好に 自分に自信がある小・中学生も増える ‐ 渡辺敦司 という記事で知った
平成25年度 小学生・中学生の意識に関する調査
という内閣府の調査です。
調査では7年前(平成18年度)のものと比較されているのですが、劇的に家族関係が向上している項目がたくさんあるのです。
たとえばこんな感じ。
家族でおしゃべりをすること よくある 77.5% → 86.8%
家族で社会の出来事について話すこと ある 63.5% → 74.7%
家族で買物や食事に出かけること よくある 36.7% → 53.2%
といった具合です。
たった7年でこんなに大きく変わるというのはとても印象的です。この調査は残念ながら比較的新しい調査で、これ以上古いまったく同じ調査はありません。ただし、平成12年頃に似たような調査がされている場合があり、資料に参考として書かれていますが、概ね平成12年は平成18年よりさらに悪い結果となっています。
先日、
清く正しくなくなった日本人!?
では、統計数理研究所の国民性調査を取り上げましたが、これほど大きく値が変わるのは戦後の復興時です。その時のような大きな価値観の変化が今起こっているのです。
しかし、小学生の子供を二人持つ親としては、この結果を見て、「やっぱそうだよね」ととても自然な結果でした。
なぜなら今の親は子供が欲しくて産んでるし、しかも孫が欲しいと思い取る戦略の結果だからと思うからです。
昔は、結婚して子供を設けることが当然でしたが、自由が広がりました。結果として、結婚しない人、子供を持たない人が増えました。少子化の進行です。
一方、したがって、子供は主に子供を欲しいと思う夫婦に産まれることになります。そして、その瞬間親はこう思うでしょう。「孫が欲しい」と。
さて、親は今が自由の時代であることを知っています。もし、子供が大人になってから、「結婚したくない」「子供ほしくない」と言い出してから、「結婚しろ」「子供産め」と説教しても遅いです。産まれた時から子供のうちに、「大人になったら結婚して子供設けるのが幸せなこと」とひたすら刷り込んでおくのが最強の戦略です。
そのためには、夫婦仲むつまじく、そして子供と良くコミュニケーションを取り、しかも子供がいて幸せになり、それを伝えることに腐心します。また祖父母の家で楽しく過ごすのも大切です。将来子供が孫を私たちのところに連れてくるのが当然と思うように。
このように、結婚出産を強制しなくなった社会に対し、でも孫が欲しい親たちは急速に適応しているのです。子供たちも急速に変わるのです。
20年もして一回りすれば、社会の若者は「結婚して子供もほしい」と思うことが普通になります。また親との関係も良好です。親の近くで子育てする人も増えるでしょう。
先日初めて「ぼくたちの七日間戦争(1985)」を読みました。当時としてはごくありがちな徹底的な大人と子供の対立という世界観がとても爽快なのですが、これから先この話が子供たちにどう捉えられていくのかとても楽しみにしています。
私はまさに価値観が変化する端境期にいました。私が成人した頃の漠然としたイメージは結婚後両親と暮らすのは配偶者に嫌がられるだろうな、マスオさんするのはいいけど、普通ないよね、みたいな感じでした。実際、両方の親から離れた東京で息子二人の出産を迎えましたがまあ大変でした。良くやったなあと。どっちかの親が近かったらよかったのに、と思ったものです。
多分若い人は親の近くでの子育てをより意識してるはずです。マイルドヤンキーの話が出てましたが、そういうこともあると思います。都会にいっちゃったら、結婚できない、子供産めない、産んだら大変、行かなくていいよね、という考え方です。
かくして、「孫が欲しい」という利己的な思いは、親子関係を向上させます。そのことで自信を持つ子供は 39.5% から49.9% と1割も増えほぼ半数になっています。今問題視されている若者の自己肯定感が低いという課題は、急激に改善しているのです。
しかも、親子関係は良いため、いわゆるまともな反抗期もなくなってきているようです。それを問題視する視点もあるようですが、そんなことないと以前述べました。
まともな反抗期がなくても自律でまともになる。
自律することが本質
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