普段とは調子の違う記事を載せる水曜日。水曜日の馬車目線[S馬]として、現代社会頻繁に言われているけど、ちょっと立ち止まって考えてみたいパターンを紹介します。
以前紹介したパターンに”イチローチョップスティック” があります。
[S馬]今週の馬車目線”イチローチョップスティック”
アメリカで、イチローのバットが”チョップスティック”だと揶揄したテレビの解説者に「差別だ」とアメリカ市民から苦情がたくさん入ったことがありました。イチローのことを思ってのことなのでしょうが、イチローにしてもそれを日本から見ている私たち日本人からしてもよく分からないピントのずれた話でした。
こういう”イチローチョップスティック”は良くあります。
今回気になったのは、この記事。
「私立小学校」の功罪 公立小学校は社会の縮図でもある
記事の中で公立小学校にはいろんなタイプの子がいて、つまり社会の縮図であり、公立小学校は素晴らしい社会教育の場であると書かれています。
子供を公立小学校にやっている親として、私もそう思いますし、少し前までは東京のど真ん中にいたけど、公立小学校を選び、その後地方都市に移住してやはり公立小学校を選んだ背景にはそういう利点も意識しています。
私たち夫婦は二人の子供を小学校にやるわけですから、当然そのくらいのこと考えています。この記事では、「私立小学校は増えているが良くない、こんなに公立小学校は素晴らしいのに」とあるわけですが、大丈夫です。当事者の親は考えてるのです。
一方、私立に子をやる親だって、それくらいのこと当然考えていて、でも、他のメリットを優先して私立を選んでいます。私立はお金がかかりますから、私たちなんかよりもっとシビアに検討されているのではないでしょうか。
つまり、当事者の親は、もっと真剣に考えて判断している結果として今の現状があるわけです。
恐らくこの筆者は小学校にあがるかあがらないかという子がいない人です。そして、私立小学校の生徒と思われる子供たちが、
下校時には数人で停車中の電車のドアからドアへの乗り降りごっこをする光景も見かける。ホームで追いかけっこをする子もいる。いずれも危険きわまりない。という状況を見て、「『私立小学校』の功罪」たるものをいろいろ考え始めたのだろうと思います。でも当事者ではないですから、当事者の私からすると大半はピンぼけした内容です。
なんとなくもっともらしいことが書いてあるので、もし該当する子供がいない人がこれを読んだら、「なるほどー」と思うかもしれません。でも、これはイチローチョップスティックです。だいぶピンぼけしていると意識して、さらっと読むのに留めておくのが無難だと思います。
この記事の場合について具体的には次のような点です。
・道路の方がよほど危ない。
恐らくこの記事のきっかけになっている、ホームの子供が危険というお話ですが、現実的には私立公立問わず、徒歩区間の方が遥かに危険です。ホームの子供が電車に接触というニュースはあまりありませんが、登下校している子供に車が突っ込むという事故がたびたびニュースになります。
あれは対岸の火事ではなく、私たちの学区でもいつ起こってもおかしくないと思っています。うちの学区でも、登下校の危険箇所と言うのは詳細にリストアップしていて、要望を出したり対策したり、本当に身近な危険です。
東京にいるときも、子供たちは通勤で混雑している歩道を通っていました。たまたま子供ではないけど、自転車と歩行者の接触事故が起こったことのある歩道であり、子供がいつ巻き込まれてもおかしくない身近な危険でした。
でも、子供ですからそれなりにふざけながら通うこともあります。ホームより、歩道や道路の方が遥かに事故の可能性が高いです。元記事の記者が、自転車が走る歩道でふざける小学生を最初に見ていたら、どんなタイトルになっていたのでしょうか。
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