中学校保健体育副読本で、「ネガティブな思い込みを強め、嫌な気分を増してしまう考え方のクセ」がキャラ化されて紹介されていることをツイッターで知りました。
これはスゴイ。認知の歪みがキャラ化されている。 「悩みは、がまんするしかないのかな?」こころの健康副読本編集委員会 PDF全8ページ http://t.co/BLe5DjLoYM
― 社会不安障害と向き合う (@Living_With_SAD) 2014, 2月 11
そのキャラとはこちら。8匹のユガミンです。
日常生活に支障をきたすほどの不合理な考え方である「認知の歪み」までキャラ化されるとか、安定の日本です。
もし、こういった認知の歪みによって、疲れてしまったときどうしたらいいかについて、その副読本にアドバイスがあります。「自分でできること」「周りの人ができること」と良く整理されています。中学生向けですが、大人でも参考になると思います。上のリンクから是非眺めてみてください。
さて、結構ナイス!な名前のユガミン達、読んでいると中学生に取り憑くどころか、私たち大人の社会に蔓延しているではないですか! 人々の内面に取り憑いているだけでなく、人々の言動、マスメディアからSNSまで各種メディア、あらゆるところに現れています。やりたい放題です。
それらは社会に蔓延し、それらは人々の内面の思考にまで入り込み、そして人々は嫌な気分を呼び込んでしまっているのです。社会に精神的な病が増えていると言われますが、それは、これらユガミンに無防備なまま、メディアが爆発的に発達してしまったからかもしれません。
人間も手を拱いてはいません。こうやって、人々の心を蝕む認知の歪みはユガミンというキャラとして実体化され、中学生にその姿を晒されています。彼らが大人になるころ、これらのユガミンは大きな顔で闊歩することはできなくなるでしょう。「あ、俺君ジーブン出てるよ」「は。言われてみれば、ありがと」と気軽指摘しあい、退治されるでしょう。きっと毎日生きるの今よりずいぶん楽になるでしょう。羨ましいです。その世界から今を振り返れば、きっと疫病が蔓延しているような原始的な社会に見えるに違いありません。
そんな「未来の普通」を先取りするため、これらユガミンに近づかれないようにするには、普段どうすればいいでしょうか。
そのためにはユガミンな考え方を避けることが必要ですが、「するな、するな」と言われるとかえって気になってしまうもの。そこで、ここではユガミンが嫌う思考法を紹介します。それらを実践していればユガミンは来ないはずです。
ユガミンが嫌う思考法とは具体的にどんなものか。さっそく始めようと思います。
1)相手の立ち場で考える。
ぼくが悪い…、「誤った自己責任化」をしていると、ジーブンが寄ってきます。副読本では、友達からのメールの返事がなかなかこなくなって「嫌われた?」と不安になっていく子が例に出てきますが、実際は友達に彼氏ができて忙しくなっていただけでした。
返事が遅いとき、自分に問題があるのかもしれませんが、相手の事情かもしれません。相手の事情かもしれないと考えることは、見方を変えると「相手の立ち場で考える」ことでもあります。「相手の立ち場で考えろ」と、しょっちゅう強調されますが、それは、自分がジーブンを呼び込まないためにも大切なことなのです。
もちろん「相手の立ち場で考える」ことは簡単なことではありません。しかし、そこを堪えて普段から「相手の立ち場で考える」クセをつければジーブンが寄ってくることもないでしょう。
2) スペクトラムで考える。
「白か黒か」、「全部か無しかの考え」をしているとシロクロンが出てきます。こいつは大変やっかいで、世の中、メディアも人々にもこの考え方が蔓延しています。
たとえば、コミュニケーションが上手とか下手とか良く話題になりますが、実は大部分の人のコミュニケーション能力は
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