先日徳島県上勝町に訪れる機会がありました。1981年に特産ミカンの全滅から、「葉っぱビジネス」で奇跡の復活を遂げた町です。
その上勝町、最近はゼロ・ウェイスト運動でも有名です。まったくゴミを出さない町です。徹底的に分別してリサイクルしているのですが、ゼロってすごいです。
なぜそんなことができるのか。概要が上記サイトの「上勝町について」というページに書いてありますので、撮ってきた写真も交えて紹介します。
・生ゴミ:ゴミがない?って聞くと、まず「生ゴミどうしてんの?」と思うかもしれません。でもそこは田舎。畑とかあるなら、そもそも自分たちで処理してたと思います。うちの実家もそうです。そういう家ばかりではないでしょうが、補助付きで各家庭堆肥化施設を持ち処理しているそうです。
・徹底的に分別、なんと必要以上に分別!: リサイクル業者が持って行けるようにゴミは34種類に分別しているそうですが、実際にはそれ以上に分けているそうです。例えば、トイレットペーパーの芯は雑誌やコピー用紙等と一緒に分別すればいいのですが、分かりにくいので、トイレットペーパーの芯はそれだけで分別しちゃえということなのです。なるほどー。 ・ゴミ収集車はない: ゴミは各自年中無休のごみステーションに持ち込むことになっています。ゴミ収集車代と手間代を節約できます。
・おかげで焼却炉はない: ゴミがないので、焼却炉はありません。最近、各地で高温で効率のいい焼却炉が増えているそうですが、高価で作ったからには使わないといけません。しかも高温で焼却するには良く燃えるものが必要で、私のいる福山市では、せっかく分別したプラゴミを一部焼却に回しているそうです。ですから、汚れたプラは丁寧に洗って分別したりせず捨ててくださいと教わりました。
てな調子なので、上勝町のゼロ・ウェイスト運動を参考にしたくても、焼却炉を維持するためできないところも多いとか。むむむむ、本末転倒気味です。
・リユース推進拠点「くるくるショップ」: さて、そうやって浮いたお金で、不要品をやりとりするリユース推進拠点が作られています。町内の人は不要になったものをここに寄付します。寄付されたものは、町内外誰でも持って帰ってよいそうです。タダですが、寄付歓迎だそうです。
最近はゴミ問題が深刻な中国からの視察も多く(直接会ってないですが、この日もあったそうです。バスは見かけました)、その中国の方にも人気なんだそうです。なるほど。それは確かにうけそう。
ということで、私も一冊頂き、100円寄付いたしました。
・くるくる工房:不要になった布や綿などからリメイク商品を作り販売しています。 履き心地のよさそうな草履達。
町の予算をゴミを燃やすために使うのか、リユースをまわすための建物に使うのか、とても象徴的な活動でした。
江戸時代は高度なリサイクルが発達していたと過去形でしたが、こうやって、現実の日本のどこかでその当時に負けない循環が行われているというのは、
コメント
コメントを書く