今日は木曜ですが、昨日通常運転だったので気楽な話題の記事[S]です。

 順位戦で7連勝中の現在C級2組藤井四段。順位の関係で全勝しないとC級1組昇級は難しいと言われていますが、実は1敗でも昇級が濃厚になっています。なお2敗したらまず無理です。

 現在0敗と1敗は藤井四段(0敗45位)を除いて5人。うち、佐々木大地四段(1敗48位)はすでに1敗でしかも藤井四段より順位が低いので、仮に1敗した藤井四段の昇級とは無関係。

 残り4人のうち、0敗だけど藤井四段より順位の低い今泉健司四段(0敗47位)と1敗の牧野光則五段(1敗17位)が直接当たるので、どちらかが仮に1敗した藤井四段より下位になります。

 したがって、その残り3人全員が仮に1敗した藤井四段より上位にならなければ藤井四段は3位以内になり昇級します。

 その条件とは、
・増田康宏四段(1敗5位)が残り3つ全勝。
・伊藤真吾五段(1敗14位)が残り3つ全勝。
・今泉健司四段(0敗47位)が残り3つ全勝か牧野光則五段(1敗17位)が残り4つ全勝(直接対決があり、両方は成り立たない)

と合わせて少なくとも9勝0敗が条件です。これはかなり厳しい条件で、藤井四段はたとえ1敗してもこの条件が成り立たなければ、昇級するのです。

(追記:さきほど牧野五段が負けてしまい、条件は増田四段・伊藤五段・今泉四段全員の3戦全勝とすっきりしました)

 ですから、あと二回戦進めばその条件が崩れてしまう可能性も高く、藤井四段はあと二連勝してしまえば、最終局を待たずに昇級を決めてしまうかもしれません。

 実は最終局は一度負けたことのある三枚堂達也六段で、本順位戦でもっとも勝つのが難しい対局の一つなのですが、その対局を前に昇級を決めてしまうとしたら、さすが「持ってる」棋士と言われることでしょう。

 残り3局どんな展開になるのか楽しみです。



《ワンポイントミライ》(

ミライ: 羽生新竜王が永世七冠取った直後だけに、では、藤井四段はいつタイトルをとるのだ!って再び気になってますよね〜。

フツクロウ: 今期はもうないがのお。