予想されていた通り、都議選で自民が大敗北しました。

 10年前は、第一次安倍内閣が8月に内閣改造をしたものの、その1ヶ月後に安倍首相は健康を理由に辞任してしまいました。

 今回ももうすぐ内閣改造が予定されていますが、その後ひょっとするとひょっとするかもしれませんし、もしかしたら改造する前にひょっとしてしまうかもしれません。

 まそれはそれとして、いつもは「未来」の話をしているこのブログですが、都民Fが大勝利ということで、「明日」の話をしようと思います。

 今回は自民の自滅で大きく議席を伸ばした都民Fですが、新人ばかりということは都議としてのしっかり結果を残せるのか不安もあります。

 都民Fの新人議員がしっかりと結果を出すためにすべきこと。

 それは、SNSで活動をつぶさに報告することです。

 今回の選挙で都民Fは少し不安がありました。それは組織票があまりないということです。

 しかし、それこそが都民Fの強みです。

 組織票で当選してしまうと、どうしてもその組織の意向を反映しなければなりません。支持者が反対するような議案でも、賛成を入れなければならないことも出てきます。

 しかし、都民Fの新人議員にはそのしがらみがあまりありません。そして毎日の活動をしっかりと都民に示していけば、「小池さんの党だから」という理由で票を入れた人も、「こんなにしっかり活動をしているこの議員を応援しよう」と議員自身を評価して、その後の支持を底堅いものにしていくことでしょう。

 またこのように支持を得られれば、議会の議論はもっと充実します。組織票で当選すると、いわゆる「党議拘束」に逆らうことができません。自分自身は間違っていると考える議案でも、反対票を入れることは困難です。しかし、都民の直接の支持で支えられているのであれば、議員は日々コミュニケーションをとっている都民の意見こそが重要です。いくら小池知事がある議案に賛成せよと言っても、自分の支持者がもう反対すれば "NO" を言えるのです。 "NO" とまでは行かなくても、提案されている議案をより良いものに変えていく力となるでしょう。

 さらに、みずからの活動を透明化する議員が集まれば、都民Fの公約である「情報公開」も進めやすいことでしょう。

 組織票というのは、情報隠蔽の根本的な原因です。組織票というからには、その中には本当は他の候補に入れたい人も、組織の意向に従って投票をするわけです。なぜか? 「見返り」があるからです。自分の所属する組織が何らかの形で優遇され、それが結果として自分の生活を安定させるから、自分の本当の考えとは違う候補に入れてしまうのです。

 しかし、「見返り」は赤裸々にやれば、違法です。ですから、必死に法律をかいくぐりながら、それでも赤裸々には言えないようなことをしながら、利益を誘導するわけです。

 ですから、今までの組織票で勝たせてもらっている政治家は、みな後ろめたいものがあるわけです。

 でも、自分の活動を透明化している議員にはそんなうしろめたさはありません。むしろ毎日つぶさに活動を報告することこそが、自身の支持の源です。都政の不透明な情報隠蔽にまっこうから切り込んでいくことができるでしょう。

 都民Fの議員は昔の議員とは、行動原理が変わってしまうのです。

 明日の政治は、今までの政治とは違うのです。


《ワンポイントミライ》(

ミライ: 「今日も情報公開のためにこんなことしました」って毎日報告できれば、それがそのまま次の選挙の票になりますもんね。

フツクロウ: ホッホッホ。