いや、本当にすごい旦那さんですね。

 「死んだ方がまし」失明しふさぎ込む妻へ花畑、30年の庭づくりに幕 週末には数千人が訪問(西日本新聞) - Yahoo!ニュース  

 失明した妻のために作られた花畑のお話、私は去年か一昨年に知って、感動しました。こんなにしなやかな人生があるのかと。普通ならその後の人生暗いものを引きずりながら生きていってもおかしくありません。それが全国にも知られる花畑になるとは。

 今度は今年で止めて、 これからは果樹に切り替えていくそうです。
今後の管理を断念したことについて、敏幸さんは「人間、引き際が大事。夫婦元気なうちに区切りを付けたい」。今後は果樹への植え替えを進めるという。
 これだけ有名になった庭をきっぱり諦め、ただやめるのでなく果樹に切り替えるという新たな挑戦を始めるとのこと。

 理由は歳を取ったから。自分たちに訪れる老化に逆らうことなく、できるうちに次の挑戦を始めるのです。

 やはりとてもしなやかな生き方をされています。やはりそういう生き方が得意な人なんでしょう。

 その切り替わっていく果樹園も素晴らしいものになることに違いありません。

 私たちは日々変わっています。その中には妻の失明のように望ましくない変化もあるでしょう。さらに老化は誰にでも訪れます。それにあらがうことなく、むしろ今までできなかった挑戦を始めるきっかけにしてしまう姿勢。言うのは簡単ですけど、そんな簡単なことであるはずがありません。

 でも、できることならこんな風に生きてみたいです。

 ミラフツでは社会が持続的なものに移行していく姿を頻繁に取り上げますが、私たち一人一人はせいぜい100年ほどの、しかもその間にどんどん変化していく存在です。そんな変化にどう対応していくかもまた持続的な社会の中で重要なテーマなんだと改めてかみしめました。


《ワンポイントミライ》(

ミライ: 本当にすてきな花畑ですよね〜。きっと素晴らしい香りなんでしょう。

フツクロウ: 目が見えなくても存分に楽しめそうじゃの。