日本の生産性は低いと言われ続けてきましたが、どうやらそうも言ってられなくなってきました。
2014年に「すき家」がワンオペ問題で深夜営業を一時断念したのが、私たちに人手不足を大きく印象づけた最初ではなかったでしょうか。
最近ではどこもかしこも人手不足と叫ばれるようになりました。
人が足りないのはどうしようもありません。なんとかするしかありません。少ない人数でも回るようにするしかありません。少ない人数で回るようになったらどうなるか。生産性が上がります。
日本が今まで生産性が低かったのたのは、単純にたくさんの人で動かしていたからです。外国から見れば、ある意味うまくワークシェアリングしていたとも言えるでしょう。
生産性を高めなれけばと昔から叫ばれていましたが、下手にやったら、失業者が増えるだけです。日本はあまり輸出に頼ってないですから、生産性をあげればそれだけたくさんものができて全部売れるというわけではなく、売り上げはあまり変わらないで、人だけいらなくなってしまいます。
産業もサービス業が中心で、日本はサービスの質を守るためにあまり人を減らしたがりません。同じサービスをするのでも、アメリカでははるかに少ない人数で対応しています。ある意味ほったらかしです。
そんな日本でしたが、深刻な人手不足になりました。しかしいくらでもやれることがあります。はっきりいってIoT化はかなり遅れていますから、今から各産業IoT化を進めれば、もっと効率よく進められます。
昔よりは、ずっとずっと導入が簡単になっていますから、今までIoTがよくわからず導入できなかった中小企業もどんどん取り入れていくことでしょう。あるいはIoT化が進まない企業は淘汰されるでしょう。今なら、今までとまったく同じ商売でもフルIoT装備で始めてあっさり競争力をつける企業もあることでしょう。人が足りないという視点ですべての商売を再発明するチャンスなのです。
若い人にとってはバラ色の社会です。
なんて記事を書いていたら、さっそくこんな記事が飛び込んできました。
全コンビニに無人レジ 大手5社、流通業を効率化 :日本経済新聞
もう待ったなしだということがよくわかる記事です。ICタグをつけてレジの自動化なんて、なんか10年前から言ってませんでしたっけ? でも悪く言えば都合よく働いてくれるバイトが豊富に存在していたので、企業たちは本気にはならなかったのです。
しかし、多くの企業が人不足になり、しかもただ時給をあげれば来るわけでもないのです。なにか答えを見つけなければなりません。その一つが自動化なのです。
世界的にも高度成長期ではなくなった今、生産性は、社会の仕事の量と働く人の数で決まっているのではないでしょうか。
今後は日本の仕事の効率はどんどんあがり、その分人々はより創造的な仕事をできるようになります。ただ、その流れについていけない人もいます。一方でその流れについていけない業種などもあり、それがうまくマッチングできれば、穏やかに社会は移行していくことでしょう。うまく変わっていければいいのですが。
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: こういう話題だと、移民の話は避けて通れませんが。
フツクロウ: うむ。
ミライ: ミラフツではずっと今考えられているような移民は失敗するとみてるのですが、実際全然進まないのはうまくいかなそうと感じているからでしょうか?
フツクロウ: 外国人技能実習制度も留学生のバイトもいろんな問題が噴出しとるからのう。
ミライ: やはり、外国人に安く働いてもらおうという発想がすでに時代遅れですよね。
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