こんな話を見かけました。

 「もっとフリーランスを!」 働き方改革で経産省(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース 
経済産業省は働き方改革の一環として、会社と雇用契約を結ばないフリーランスや副業などの働き方を促進するため、新たな研究会を立ち上げます。
経産省は、能力の高い人材が時間や場所に縛られずに働けるよう、来月に研究会を立ち上げ、年度内に議論を取りまとめる方針です。
 政府がフリーランスを促進しようととか。いやー、こんな時代が来るとは。ミラフツでは、というかそれが始まる前からスモールビジネスに注目し薦めてもきたし、自分も一人会社するまでになりましたが、ついに政府も考え始めるとは。ミラフツ最大の「未来の普通」になる事案かもしれません。

 私は日本で博士取ってアメリカで働き始め、日本に帰ってきてからは正規雇用で働いたことがありません。結果人生で一度も「ボーナス」とやらをもらったことがありません(苦笑

 最初のうちは口がなかったからというのがありますが、途中からは何度も正規雇用のお話をいただきながら、申し訳ないながらもすべて断ってまいりました。それほど日本の正規雇用は働く側にとっても極めて制約が多く、私の仕事の仕方にはなじみませんでした。

 そんなことにどこか後ろめたさも感じますし、自分の好きにするために、自分で選ぶ道なので、「政府になんとかして!」とか思ったことは、一度もありません。ある意味思いもよりませんでした。その記事の中でも、
 企業と対等な契約が結べているかどうかなど問題点も指摘 
とあって、それは確かに問題になりえますが、そんな時には自分のネットワークの中から相談する人を見つけてとかいう発想で、なにか立法してほしいなあみたいなイメージはありませんでした。

 そういう意味で、どこのどなたたちが働きかけてくれたのかよく知りませんが、こんな研究会の立ち上げにご尽力くださった方々ありがとうございます。

 どんな立法や支援をするのかはともかく、
 「フリーランスが知られていない」
というのがそもそも大きな課題であり、この研究会の成果を通して、「能力の高い人材が時間や場所に縛られずに働ける」形としてフリーランスが認知されることこそがまさに大きな支援になるかと思います。

 思いがけない形で私たちフリーランスの追い風になりそうなこの動き。注目していきたいと思います。


《ワンポイントミライ》(

ミライ: これはこれで、素晴らしい取り組みだと思うんですけど、フリーランスが実質派遣のように働く偽装請負にも切り込んで欲しいですよね。

フツクロウ: 「企業と対等な契約が結べているか」のところに含まれているようには見えるがの。