アジア大陸と北海道をサハリン経由でつないじゃえという話が話題になるようになったんですねぇ。
シベリア鉄道を北海道まで延伸 ロシアが大陸横断鉄道構想 経済協力を日本に求める (1/2) - ITmedia ビジネスオンライン
すごい。乗ってみたいです。理屈としてはできるのわかるけど、私が子供の頃は冷戦でまったくの絵空事でした。
しかし、逆に冷戦が終わったら、すぐにでも検討して始めれていたら、とっくの昔にできてて、北海道ははるかに発展していたかもしれません。当時の北海道やJR北海道はロビー活動とかしなかったのでしょうか。
とはいえ、冷戦終わるのが 1988 年(私が大学生になった年)で、その3年後くらいにバブルが弾けて、日本は天地をひっくり返すような騒ぎになっていきますから、タイミング的にはたとえ議論しても実現にはほど通ったかもしれません。
でも、やはり北方領土問題は引きずりすぎました。実は問題解決の機運は3年前には始まっていて、ここでも取り上げました。
北方四島「面積の二等分案」! 日本に「陸の国境」ができる!?
この頃は「面積の二等分案」なんていう案もあったようです。
面白いなと思ったのですが、さすがに無茶だったようです。
私が生まれるずっと前からもうソ連の人が住んでて、そこで生まれ育った人のさらに子供だっていることでしょう。今更日本になったから出てけとか、日本人になれ(?)とか言われても、なにか補償すれば済む話ではありません。
日本は本当に取り返したかったら、冷戦終わった頃にごりごりやるべきだったでしょう。
逆にそこで折り合いをつけなかったので、大きな経済効果を逃してきています。
仮に1990年ごろに歯舞・色丹二島返還で折り合いつけたとして、国後島、択捉島と自由に行き来できるようになっていたとしたら、今どうなってるでしょう? 日本に一番近い外国として観光の定番になっていることでしょう。
それだけではありません。国後島、択捉島はぶっちゃけロシアよりはるかに日本に近いですから、経済的な結びつきは圧倒的に日本のが強くなるでしょう。実質日本みたいなもんにだってなるのです。
しかも、領土問題がなくなっていれば今回のカラフトと鉄道をなんて話も当然出てたでしょうし、あっさりできていたかもしれません。そうすればJR北海道だって今よりはるかに経営が楽だったかもしれません。
今までは後手後手でしたが、これから、北海道やJR北海道は、積極的に領土問題の決着やシベリア鉄道延長を奨励すべきでしょう。
もう世界はとっくの昔から経済で動く時代です。実は、北方四島すべて手放したっていいんです。地図を見れば明らかなように、行き来が自由になれば北方四島は北海道と結びつきます。北方四島の周りのカニはロシアが採ることになっても、そのカニのほとんどは日本人が食べるし、そうやってロシアが手に入れたお金は、ほとんどを日本の製品を買うために使われることでしょう。
そうやって経済的な結びつきが強くなれば、日本人は自由に北方四島で暮らすことができるようになるでしょう。
北方領土問題は少しでも早く決着つける方が、お得なのです。
とはいえ、それが解決したとしても、サハリン鉄道はなかなかに壮大な計画です。真面目に考えると元取れるか怪しそうです。
議論はこれからですが、わりとまじめに、ロシアの東半分ってもっともっと日本の身近な存在であってほしいと思うので、議論が活発化することを期待します。「陸の国境」はできないかもしれませんが、「橋(トンネル)の国境」はできるのかもしれません!
《ワンポイントミライ》(?)
フツクロウ: 「こんにちはシベリア鉄道」!
ミライ: ???!!!
フツクロウ: いや、昔「さらばシベリア鉄道」という歌があってじゃな。
ミライ: わかりません!
フツクロウ: ホッホッホ。若いのう。
ミライ: 当たり前です。