ファミマによるサークルKなどの吸収が進んでいます。

 これで、コンビニはほぼセブンイレブン、ファミマ、ローソンの三つになってしまいました。

 ふと不思議に思います。スーパーは全国各地多種多様なのに、なぜコンビニは寡占が進むのだろうと。

 でも、そうやって考えると、コンビニが寡占でないと成り立たない理由はあまりありません。

 ですから、今後コンビニはスーパーと同じように多様化します。

 都会にいるとピンとこないかもしれませんが、地方のちょっとしたスーパーに行くと、コンビニにあるものは大体あります。ないものを探す方が難しいと思います。ただおでんはないかも。

 でも、もちろん地方でもコンビニは元気です。あの大きさがいいです。車を店の前にパッと止めて、サッと入って目的のものを取り、会計を済ませ出る、あのスピード感。一方スーパーは、その全てに時間がかかってしまいます。

 でも、そのスーパーがコンビニサイズで、コンビニ品揃えして、新ブランドの店舗立ち上げたら、十分魅力あります。

 そのもっとも大きな根拠は、コンビニが寡占になってしまったこと。結果として、商品バラエティが減ってしまったこと。サークルKのソフトクリームとか残念ながら食べたことないのですが、有名じゃないじゃないですか。そういう多様性がどんどん消えているわけです。

 で、つまり周りにほぼ3種類のコンビニしかなくなることで、私たちはコンビニの商品に飽きます。各社日々新商品を考えてはいますが、そういう問題でもありません。

 もしここでスーパーがコンビニ形態の別店舗を立ち上げたら、そして、サークルKのソフトクリームのような「目玉商品」があるとしたら、十分やれます。

 地域のスーパーなんか太刀打ちできるわけないだろうと思うかもしれませんが、たとえば福山だと「エブリイ」というスーパーが飛ぶ鳥落とす勢いでして、「エブリイ スーパー」とかでググるとすぐに、

 14年連続で増収しているスーパー「エブリイ」。そのウラにある「大胆かつ斬新な経営戦略」とは?|U-NOTE [ユーノート]  

 こういう記事が出てきます。「エブリイ」の活躍は全国規模の記事でたまに見かけます。

 地方にはこういう元気なスーパーがたくさんあります。いわゆる惣菜などの中食の多様性や充実ぶりは、コンビニなんて足元も及びません。都会とは面積違いますから。しかもスーパーごとに結構色が違います。そこが商品厳選して、コンビニ形態で出せば、十分やれます。

 もう一つやれる根拠をいえば、コンビニは規模がでかすぎて、商品に強い制約がかかります。地域に面白い商材があると、コンビニから声がかかることがありますが、コンビニの場合地域限定にしてもものすごい量を用意しなくてはいけません。すいません、規模が一桁違いますなんてことがザラです。元になる食材の量が限られているのです。

 地方に元気なスーパーがいられるのは、それが大きな理由です。食材は少量多品種であり、そこからさら少量多品種の商品がうまれ地元では絶大な人気を誇っていたりしますから、そういうのをこまやかにカバーできるスーパーは全国を規模で展開するスーパーと十分戦えます。

 ということで、これだけ寡占が進んで画一化してしまったコンビニ業界は、地方のどっかのスーパーがコンビニを出した時点で大変革する可能性があるのです。どっかがやれば全国の地方のスーパーが「そうか」と始めますから。


《ワンポイントミライ》(

ミライ: 今年の「誰も信じない未来」候補ですね〜。

 調べてみたんですけど、福山市には、いわゆる大手スーパーほとんどないですね。

フツクロウ: ホウ。

ミライ: たとえばイオン系が3つ。セブン&アイグループ系が1つ? 本当でしょうか。知らないだけで、それらの系列のスーパーあるかもしれませんね。一応この辺とか見て確認しているですが・・。

 ちなみに、福山市は人口46万人、スーパーは214店あるそうです。