▼第571号
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                     2024/02/20

夏野剛メールマガジン 週刊『夏野総研』
          vol.571
【au、行き当たりばったりの「ローソン買収」計画】
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《目次》
01.先週の出来事
02.時事ネタPICKUP15
03.Reading the world
04.Q&A
05.Product Lab
06.Good Food Good Life
07.時事ネタキュレーション
08.編集後記

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【01.先週の出来事】
 社会問題からプライベートな話題、訪れたレストランまで、「先週あったこと」をベースに、夏野剛の頭の中やプライベートを覗いていくコーナーです。
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◆2024/02/12-2024/02/18

「世界の警察官」と言われ、世界最大の軍事力を持つアメリカの大統領選挙が行われる年となった。
 そして、アメリカファーストを叫び、国際情勢に関心が薄いことを隠そうとしないトランプ氏が優勢となっている。

 実は、いくら超大国アメリカといえども、一国の大統領として選ばれる過程で、国際関係に関する政策が注目されることは少ない。
 冷戦時代に、独裁的な社会主義・共産主義と対立していた時代には、大統領候補がどのような考えを持っているのかは大きな争点の一つになっていたが、現在は米中対立の時代とはいえ、経済的相互依存が強くなっている。このことから、冷戦時代のような緊迫感・危機感は、国民の間には薄いように感じる。
 そんな中、ロシアによるウクライナ侵攻が起こり、NATO加盟国はウクライナ支援を続けている。しかしトランプ氏はウクライナ支援の見直しや、NATOとの関係性の見直しを示唆しており、その発言も支持されている。

 そもそもアメリカ国民がどれだけグローバル意識があるのか疑問がある。
 アメリカ人のパスポート保有率は42%だが、2007年にカナダとメキシコに行く際もパスポートが義務づけられる前は30%以下であった。
 移民排斥を叫ぶ勢力も根強い。市場解放よりも産業保護を求める声は、特に製造業と農業に大きく、政治家はそのような声を無視できない。
 CNNを見ていても、当然のことながら国際的な情勢やニュースよりも国内のものがはるかに多く、国民の関心はやはり国内中心であることが分かる。