▼第496号
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    夏野剛メールマガジン 週刊『夏野総研』
                vol.496
    【「地域応援キャッシュレス」を舐めてはいけない】
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《目次》
01.時事ネタキュレーション
02.先週の出来事
03.Reading the world
04.Q&A
05.Product Lab
06.Good Food Good Life
07.ビジネスモデル分析のバックナンバーをピックアップしてみた
08.編集後記

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【01.時事ネタキュレーション】
 日々のニュースも見方を変えればいろいろなことが見えてくる。当コーナーは未来を読むための時事ネタや話題コンテンツを、私がキュレーターとなって解説していくものです。
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〈国内ニュース〉
◆楽天「0円プラン」廃止で携帯契約23万件減少…三木谷社長「想定通り」
https://bit.ly/3zWgDUm
 約500万件あった楽天モバイルの契約数だが、0円プランの廃止によって23万件減少したという。若年層は料金に敏感で、値上げなどが行われるとすぐに動く。それを考えると、実質的に「ユーザー数5%減」というのは、減少数としては少ないと言えば少ないな。
 言い方を変えると、目玉である0円プランを廃止しても95%ものユーザーが残ってくれるということだ。楽天モバイルとしては「定期的にこのキャンペーンやってもいい」という結論になるかもしれない。

 しかし、不思議なのは総務省のスタンスだ。楽天モバイルに値下げ競争を仕掛けてもらったり、携帯電話業界で競争を強化するのならば、キャリア間の移動や複数回線の保持が楽になるeSIMなどを必須にするべきだと思う。総務省は一体何をやっているのだろう。

◆ソフトバンクG ことし4~6月決算 3兆1627億円の最終赤字
https://bit.ly/3AmHbzp
 3.1兆円という赤字の金額の大きさも相まって、ホットな話題になったニュース。しかし、ソフトバンクは単なる携帯キャリアやEC事業者ではない。もはや事業会社ではなく、投資会社なのだから四半期決算はあまり意味がない。

◆クレディ・スイス、ソフトバンクGへの訴訟手続き着手=関係筋
https://bit.ly/3Qqv9e5
 ややこしい流れになっている。まず、グリーンシルという会社が、カテラという会社に融資をした。その融資は、クレディ・スイスの顧客資金が使われた。カテラは、ソフトバンクグループ傘下のファンドが支援している。そして、グリーンシルとカテラはすでに破産した。
 ということで、クレディ・スイスからソフトバンクグループへの訴訟という流れになったらしい。投資の世界ではそういうことも想定済みなんだろうな。