そこで、浴衣を「粋」に着こなすためのヘアメイクのコツをご紹介します。
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■着物に着られず、着こなす女になる
和装ヘアメイクの基本を学ぶのにおすすめなのが、資生堂のトップヘア&メーキャップアーティスト、鎌田由美子さんの著書『鎌田由美子 着物ヘアメイクの発想: SHISEIDO KIMONO BEAUTY』(誠文堂新光社)です。
和装ヘアメイクというと古風なものを想像しがちですが、鎌田さんの提案は、非常にバリエーションが豊富。
エッジを効かせたスタイリッシュなもの、ふんわりと愛らしい雰囲気のもの、カジュアルで軽やかな印象のものなど、着物の種類や着ていくシーンに合わせたさまざまなヘアメイクを知ることができ、和装ヘアメイクの幅の広さや奥深さを感じられます。
洋服にくらべて自分流の着こなしが難しい和装ですが、ヘアメイクの基本を知ることで、着物に着られることなく、着こなせる女性に近づけるのです。
■こだわりは、360°美しいこと
また、鎌田さん流・和装ヘアメイクの考えかたがとても魅力的です。
・顔の正面ばかりを意識しすぎると、パーツ(目もと、口もとなど)の終わりを意識しにくくなる。目もと、口もと、ほほ紅など、最後のフィニッシングが奥行きになって、360°美しくなる
・質感は生命力、命。たとえばツヤ感ひとつで、うるおって見えたり、フレッシュになったり。質感は、人の心にまで作用するもの
・優美は、アールヌーボーのような柔らかい曲線の美しさ
・着物、髪飾り、草履、ひとつひとつの思いを結集してメイクで表現する
メイキング動画より抜粋
外見的な美しさだけでなく、生きかたや考えかたまで盛り込んで表現していることが伝わってくる言葉の数々。あらためてヘアメイクがその人の全体像におよぼす影響力の大きさがわかります。
同書では、光と影、肌の質感にこだわった鎌田由美子流ヘア&メイクテクを、目や頬、唇、髪など、ポイントごとに細かく分けて解説。誰でも取り入れられる内容になっています。
ただ浴衣を着ただけでは、和の奥ゆかしさは手に入らない。ヘアもメイクも手を抜かず、トータルで着こなせてはじめて、本当の美しさが完成するのです。
今年の夏は、鎌田メソッドで誰もが振り返るような浴衣美人を目指します。
[PR TIMES]
japanese-girl image via Shutterstock