まだ好きな彼にいきなり別れを告げられたとき、復縁の可能性を残しておきたくて「友だちに戻ろう」なんてことを口走ってしまう人が多いのではないでしょうか。
でもよくよく考えてみると、別れを言い出したほうが「友だちに戻ろうね」と言うならともかく、振られたほうが「友だちに戻ろうね」と言うのもおかしな話です。
別れても友だち......というと、さわやかな終わり方に思えますが、相手にしてみればかなりの負担。さらに、恋愛感情が残っている場合はややこしくなるだけでしょう。
今回は「彼の前を去れずにややこしくなったケース」を短歌にのせて紹介します。
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■別れても友だちだなんて私たちそもそも友だちでしたっけ、夏
友だちから恋人になったのならともかく、私たちはそうではなかった気が......
まだ好きな彼に別れを告げられたとき「友だちに戻ろう」と言われると「それならやり直すチャンスがあるかも」と納得してしまいがち。
でもそれは、キレイに終わらせるための言葉のマジックです。そう言わざるを得ない場合や、相手に納得してもらうために使う言葉。
まだ消えていない恋愛感情を、なんともない友情に見せるなんて、ややこしくなること間違いなしです。
■また君に傷つく羽目になることがうれしい私は変態ですか
友だちゆえの「軽い扱われかた」によろこんでしまうなんて......
悩み事があるとき、彼女ならきちんとケアしてくれますが、ただの友だちでは「どうした?」と心から心配してくれる優しさや励ましはありません。
彼がこちらの悩み事を聞いてくれなくても責められないため、また余計に傷つくことになってしまいます。
■すがすがしい彼を間近で見るだけのドMプレイを何度もしてる
フリーになって好き勝手にやる彼を見るのがツライ。
自分との恋を吹っ切った彼を、平気な顔で見続けるのは案外難しいことです。
これまでの感覚で距離を詰めて近づいてしまうと「付き合ってないのに何?」と遠ざけられてしまうし、まだ好きな気持ちを見せてしまうと「しつこい」「元に戻りたいのがミエミエ」と引かれてしまう場合も。
正直、そこまでして近くにいる意味はありません。心が削られるだけです。
友だちとは、オシャレなどせずに会える人。スッピンやスウェット姿で会っても平気なはずです。新しい服を買ったり、ヘアスタイルを変えたりしたとき、「かわいい自分を見てほしい」と思ったのなら、友だちにはなれていないということ。
また、友だちとは、彼の恋を心から応援できる人です。メソメソ泣いているようでは、まだ友だちとは言えないでしょう。
まだ好きな人との友情なんて苦しいだけ。中途半端につながっていないで、きっぱり別れて次の恋を探すか、一度すっぱり離れて、彼をまた振り向かせるための自分磨きを始めましょう。
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(歌人・たえなかすず)