これは、以前、仕事や人間関係のことであーだこーだ言っていた私に向かって、彼が言ったひとこと。
「言葉はいいから、君の行動(仕事)を見せてよ」っていう感じ。これにはドキッとした。
物心ついたときから、うれしい! も、悲しい! も、ムカつく! も、ぜんぶ言葉で表現してきた。
自分の気持ちをできるだけ素直に、相手にわかる言葉にして伝えることがいちばん大事だと思っていたし、実際そうできるように努力もしてきた。
けど、この「Show your works.」っていう言葉を言われて、じつは言葉だけではまったく効力がないのかも! って思ったんだ。
そして、言葉って「誰が言うか」っていうのが大切な気がしてきたの。
いままで本当にたくさんの言葉に助けられてきたし、いまもお守りのように大切にしている言葉もある。言葉にいちばん反応して、言葉をいちばん信じてきた。
素敵な言葉も、誰が言うかでぜんぜん意味が違ってくるそれでわかったのは、大切にしている言葉たちは、みんなその言葉に見合った人のモノだったっていうこと。
今回のテーマをもらって、思い出した言葉がこれ。
「Stay hungry Stay foolish.」
尊敬するスティーブ・ジョブズのあまりに有名な言葉。
ジョブズが言うからかっこいいし、胸に突き刺さるけど、「Stay hungry Stay foolish !」って、電車の隣に座った男の人にいきなり言われても、きっと「え?」としかならない (笑)。
言葉だけじゃ、ダメなのかも。いや、かもじゃなくて、ダメなんだ!
どんな素敵な言葉もさ、誰が言うかで、ぜんぜん意味が違ってくる。
表面的な言葉にあまり反応しなくなったいままでは必死に言葉を探したり、何とか思いを正確に伝えようとしたりしてきたけど、それだけでは意味がなくて、行動と言葉が伴っていなきゃ、言葉は意味を持たないって、あらためて胸にドシッときた。
もちろん言葉は、いまもとても大事で大切だと思っているけど、年齢と経験を重ねて、言葉の使いかたが上手いとか素敵なだけでは心が動かなくなってきた。それに、表面的な言葉にもあまり反応しなくなった。
人ってさ、思ってもいないことも言葉にできちゃうし、人の言葉を使って話すこともできちゃうじゃない。しかも簡単に。
前はね、本当に言葉を信じていたから、社交辞令やお世辞で言われたことすらそのまま受け止めてしまっていて。でも、その人の態度に「あれ? 言っていたことと違う?」なんて違和感もよく感じていた。
だから最近は、行動にこそ真実があるのかなって考えるようになったよ。
そんな風に思っていたときだったから、
「Show your works.」
は、私にはドンピシャだった。
「説明はいいから、見せて」
いつかまたこんな風に言われたときは、胸を張って、何も言わず、自分のしてきたことを見せられるように、と自戒の意味を込めてここに書いたよ。
そろそろ4月。新しい生活が始まる季節だから、心機一転して言葉と行動を意識してみるね。
ひーちゃんの春気分が高まるものってなに?
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