ドナルド・トランプがアメリカ大統領選挙に勝利した翌朝、ニューヨークのトランプタワーに真っ先に駆けつけ、「愛は憎しみに勝つ(Love Trumps Hate)」と訴えたレディー・ガガ。
その彼女が新アルバム「Joanne」にかける思いとともに、現在の心境を『Harper's Bazaar』で語っています。
「Joanne」という名前はガガの本名のミドルネームでもあり、その名前は彼女の叔母からとったそう。
でも、Joanne叔母さんは、ガガが生まれるより10年以上前、19歳の若さで亡くなっていました。性的暴行を受けた後に持病が悪化したことが原因だったそうです。
ガガ自身も性的暴行を受けた経験を過去に告白していて、だから余計に、ドナルド・トランプの「女のアソコをつかんでやる」といった発言に傷ついたとも言っています。
まだまだ女性は何かの型にはまっているガガは、女性たちにこう呼びかけました。
「現在、女性であるということは、闘士であるということです。生還者であるということです。傷つきやすい自分を受け入れ、自分のなかの恥や悲しみ、怒りを認めるということです。それをするには、ものすごい強さが必要です」
そして比喩的に、「いまはコルセットを外すべきときでは?」と言っています。
「コルセットを外す」とは、20世紀はじめの婦人参政権運動のなかで「コルセット=女性を型にはめる道具」と考えられ、それを外すことが女性の社会参加の象徴となっていたことから来ています。
つまり物理的なコルセットが使われていないいまでも、女性はまだまだ何かの型にはまっている、ということ。
ドナルド・トランプ大統領誕生を受けて「ラディカルになった」とレナ・ダナムも言っていました。
ガガも、いままでよりさらに強く、激しく戦わなくては、という思いでいるようです。
[Harper's Bazaar, The Cut, Washington Post]
写真/gettyimages
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