それだけにその中身には、持ち主のリアルな生活がつまっています。
これまではニューヨークに住む女性に焦点を当てていましたが、今後は東京で働く女性のスマホものぞいていく予定。
東京版第一回目となる今回は、表参道でエディターとして働く女性のスマホをのぞいてみました。
東京・表参道で働くエディターのスマホの中身出川光(でがわ・こう)さん
職業:エディター/コンサルタント/カメラマン
東京在住歴:29年
美大生向けのWebメディア『PARTNER』の編集長を務めながら、クラウドファンディングのコンサルタントやカメラマンなど、マルチに活躍する出川さん。29歳。
感度を高めるために、つねに周りにアンテナを張りめぐらせている彼女のスマホの中身は...。
――いちばんよく使うアプリは?
「Afterlight」。写真加工アプリですね。似たような写真加工アプリって色々あるけど、そのなかでもこれはPhotoshopに近い機能が入っているので重宝してます。エフェクトかけたり、切り抜きしたり。インスタ用の写真は、この切り抜きを使って全部丸型でそろえてます。
――暇つぶし用のアプリは入れてる?
Netflix。移動中もけっこう観てます。いまちょうど『FARGO(ファーゴ)』観終わったところ。海外ドラマ好きなんですよね。根暗なんで、ひたすら観てます(笑)。
あとは「メトメカメラ」かな。画面に映っている絵に自分の顔を合わせると、その画像に合わせてアニメが流れるんです。このアニメは美大の友だちが作ってるんですよ。カメラアプリ色々入れてるんですけど、使われてるテクノロジーを見るのがおもしろいんですよね。
――ホームスクリーンはどんな画像にしてる?
ミニ四駆をデコる"ドレスアップステッカー"をコラージュしているFunny Dress-up Labさんっていう人がいて。これはその人の作品です。こないだ取材させてもらったときに、「待ち受け画面が欲しい」って言ったらくれました。
――朝イチでチェックするアプリは?
LINEとGmail。起きたらすぐ布団のなかでチェックして、異常なしを確認したら二度寝します。プライベートも仕事もLINEがメインですね。スピード感が大切なので。彼ともよくLINEしますよ。一緒に住んでるのに、朝から「いってらっしゃい」って送ったりして。ケンカもLINEです(笑)。
――寝る前にベッドでチェックするアプリはある?
寝る直前までメールチェックしてます。インターネットの仕事をしていると、例えば炎上とか不具合とかってすぐに対処しなくちゃいけない。だから常に気にして見てます。
――音楽を聴くアプリと、いまいちばんよく聴いている曲を教えて。
Apple music。こないだ観に行ったロックバンドのライブがすごく良くて、それからダウンロードして聴いてます。でも音楽はなんでも好き。邦楽も洋楽も。配信だと好きなときに好きなだけ聴けるし、聴きたい曲ってテンションでコロコロ変わるから、どんな曲でもすぐにダウンロードできるApple musicにしました。
――ワークアウトアプリは使ってる?
「Nike+Run Club」。走った記録を保存できるアプリです。これ、ランキングがあって人の記録と比べられるんですよ。私は自分で遅いってわかってるから競おうとは思わないけど(笑)。
あとはワークアウトじゃないけど、ダイエットが好きなので「シンプル・ダイエット」使ってます。体重を入力していくと、グラフにしてデータを出してくれるんです。毎日数字を入れていくのが楽しくて、ハマっちゃいました。もともと営業マンだったので、数字を出されるとやる気が出ます。
――天気や時計で登録している都市は?
天気は東京以外だと、ホノルルとロンドン入れてます。旅行行ったときに追加してますね。
何か国か旅行に行ったけど、最近で印象的だったのは、仕事で行ったアメリカのポートランド。LGBT運動が盛んなときだったので、ひたすらLGBTプライドパレードを撮影してました。
――お気に入りののアプリを教えて。
Google系のアプリ。最強です。Google ドキュメントとかGoogle ドライブとかGoogle カレンダーとか、それぞれアプリを入れておくだけで、スマホで仕事が済んじゃう。原稿確認も画像のチェックもこれでやってます。
あと、いまって皆スマホでサイトを見てますよね。だから、スマホから原稿を確認することで「スマホからの記事の見え方」がわかるのもいいところです。
――お気に入りのInstagramのアカウントを教えて。
@shibuyameltdownが投稿した写真 - 2016 6月 12 11:29午後 PDT
「shibuya melt down」。渋谷で寝てる人をひたすら乗せてるアカウントです。これを見てると「今日も東京は平和だなぁ」って(笑)。シュールなのが好き。
――最近いちばんウケたメッセージは?
女友だちとした「キザな男の価値に気づいた」っていうやりとりがおもしろかった。ただ自分に酔ってカッコつけるんじゃなくて、相手のことを思いやったうえでキザにできる男性がいいんです。
――アラームって使ってる?
使ってます。でも今日起きれなかった(笑)。N'夙川BOYSっていうロックバンドの「BANDがしたい!」をアラームに設定してます。元気が出るんです。
――スケジュール管理はどうやって?
Google カレンダー。自分と自分に関連性のある人のカレンダーをチェックして、会社全体の動向を確認してます。
――SNSはどれくらいの頻度でチェックしてる?
朝昼夜、いつも見てます。いちばん見るのはFacebookかな。私にとって、仕事とプライベートってすごく近いところにあって。感度がいい人やアート系メディアの情報は、自分もおもしろいと思うし、読者もおもしろいだろうな、という両方の目線から見てます。
SNSに書きこみはそんなにしてなくて、強いて言うなら仕事の情報をアウトプットすることが多いですね。
自分が「おもしろそう」と感じるものを常にインプットし続けている出川さん。
手帳型のスマホケースのなかには、名刺と定期、千円札、そして2枚のキャラクターシールが入っていました。出川さん曰く、「これがあれば大抵のピンチは切り抜けられそうじゃないですか?」とのこと。
お気に入りは表参道のCOMMUNE 246出川さんの東京でのお気に入りスポットは、青山通りに面している「COMMUNE 246」。
フードカートやカフェ、ユニークな講義を展開する学びの場「自由大学」が集まったコミュニティ型の空間です。
出川さんは、そのなかにあるシェアオフィスで働いています。
「もともと本社はまったく別のところにあるんですけど、なるべく人が行き来して感度の高い人が集まる場所で仕事がしたくて、会社に直談判しました。出社したときにはなるべく人と話すようにして、居心地がいい空間作りをしようと心がけてますね。緑もあるし、適度にスペースが共有されてて、この場所にすごく助けられてます」
その言葉の通り、シェアオフィスにはずっと居座ってしまいたくなる温かみがありました。
例えば、一階にあるフリーテーブルには、シーズンごとに季節を感じる植物が飾られているのだとか。今回はゆずの実が置いてありました。
また、出川さんが教えてくれたのが、上を向くと朝顔が見える穴場スポット。
疲れたときに見ると、心がほっと和らぎそうです。
「なるべくオフィスは居心地の良い空間にしたい」と語る出川さん。
自分にとっていい刺激とは何かを知っていて、そんな環境に身を置く。自分のスタイルで東京を生きています。
撮影・取材・文/グリッティ編集部
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