後編では「やっぱり恋したい、結婚したい!」という女性たちに向けたアドバイスをうかがいます。
分析して数値目標を設定。恋愛も、結婚も。篠田:しっかり考えたうえで、やっぱり恋愛も結婚もしたいっていう場合は、どうしたらいいですか?
ぱぷりこ:「どういう相手を希望するのか」をまず整理することからだと思います。
多くの人が「やさしい人」とか「誠実な人」とかふわっとした形容詞で理想を語りますが、形容詞ってぶっちゃけ何も言ってないに等しいんですよね。
どういうときに「やさしい」「誠実」と感じるかは人によって違います。なので形容詞は燃やして、「SV文型」主語と動詞を使って落とし込む。
たとえば「誠実」なら「自分に対して嘘をつかない」、「やさしい」なら「他者の痛みや苦しみを切り捨てず、その人の側に立って考えることができる」とか。「やさしい人が好き」と言うその中身が「自分の話を肯定してくれて、ごはんを必ず奢ってくれる人」の場合もあります。
要件定義ができたら、恋愛対象のなかで候補になりうる人間はどのくらいいるのか、そして新規で知り合う機会はどのくらいあるのかの現状把握。
現状把握ができたら、「出会いを増やす」というKPIを設けて、月に2回は新しい人とデートするとか、具体的な目標を持つ。趣味や仕事が好きな人は継続するタスクが得意だから、こういうKPIを設定すると無理なく実行できるんですよ。
篠田:仕事みたい(笑)。でも自分が得意なことのメソッドで解決していけばいいんですよね。
ぱぷりこ:こうやっていくと、そのまま普通に結果が出る人もいるし、逆にやっぱり人と会うのがストレスだってわかって、そんなに恋愛したくないかもって気づく人もいる。それって以前より深く自分を理解できたってことだからいいことだって、私は思いますね。
でも、結婚したい。ならば人類のスーパーツール「言語」を使え!ぱぷりこ:自分は恋愛ではオクテだけど本気で婚活するんだという場合であれば、婚活ってすごく疲れることはあらかじめわかっているので、「半年間と期間を定める」「月に1回は必ず休む」「半年間で結果が出なかったらいったん休んで再開するか検討する」というふうに計画を立てることをおすすめします。
篠田:コンサルですね、もはや。
ぱぷりこ:恋愛本や婚活本って「休みが重要」ってことあんまり書いてないですよね。
篠田:そこらへんもまるで仕事と同じですね。仕事なら「半期スパンでクオーターごとの確認と目標の設定し直しが重要」とか自分で考えられるのにね。
ぱぷりこ:そうなんですよね。仕事の会議ではズバズバ忌憚なく発言してたような人が、なんで恋愛だと急に「察してほしい...」とか言い出して伏し目がちになる現象はよくありますよね。
篠田:なかなか言えないんですよね、「私たち付き合ってるよね?」とか。「会いたい」とか「私のこと好き?」とかね。
ぱぷりこ:「結婚についてどう考えてる?」とか。「悲しい」「つらい」「寂しい」も強気キャラの女性はなかなか言えないですよね。
篠田:そんなシンプルなことが言えないのは、やっぱり拒否られたり否定されたりするのが怖いから...。
ぱぷりこ:でもそれを言わなかったことで失われるチャンスの怖さっていうのもあって。行動しなかった怖さ。後悔の怖さ。やらない後悔よりもやってかいた恥のほうがましだって私は思ってます。
私は長期的な視野で見る効率厨なので、後悔ほど長期的にみて高くコストがつくことはないと思っています。
後悔ってやり直しがきかないじゃないですか。だからずっと心を蝕む。後悔の重さに比べたら、拒否られたり失敗する怖さとか、言語化するときの心理的コストなんて軽石みたいなものです。
要は、人類のスーパーツール「言語」を使え! ということです。
自分の望みを把握することも、パートナーシップを築くことも、すべては言語があってこそ。これは一兆回くらい言いたい。記事では、ここフォントを大きくお願いします。
言語を使え!
言語を使え!
言語を使え!
イラスト/ニシクボサユリ 取材・文/ブル東中野
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