たとえばスカートひとつにしたって、フレアやコクーン、タイトといった色々な種類があるし、「ブルー」とひと口に言っても、ターコイズ、セルリアン、シアンなど、そこからさらに細分化されます。
選択肢が多ければ多いほど、ファッションの幅は広がるし楽しい。
でも、あまりにも選択肢が多すぎて、もう結局何を着ればいいのかわからなくなってしまうこともあります。
そんなときは、一度全部をゼロにして、原点に立ち返ってみるといいかもしれません。すべてをフラットな状態にしたときに「着たい!」と心から思えたものを着ればいいんです。
真っ白なキャンバスに散りばめられたのは恐竜結果、たどり着いたのは『NUMBER M(ナンバーエム)』。2016年7月にデビューしたファッションブランドです。
NUMBER Mは3つのラインで展開中。
ファッションと機能性が融合した「アクティブ」と、世界中を飛びまわる人へ向けた耐久性のある「ジェットセッター」、そして、シーズンごとにデザイナーがコンセプトを持って表現する「プレゼント」があります。
2017年春夏の「プレゼント」のテーマは、真っ白なキャンバスがインスピレーション。
すべてをゼロにしたところから、人間が誕生する前に存在していた恐竜や花をモチーフとして使用しています。
ワイドなパンツに散りばめられているのは恐竜の刺繍で、特別にイタリアで作っているとのこと。細やかに紡がれたスパンコールが、ラグジュアリーに輝いています。
こちらはオーガンジーでできた繊細なパンツ。パンツやデニムに合わせれば、カジュアルなスタイルのなかにエレガントさをプラスできます。
また、ショート丈のボトムスと合わせて脚を出しても、上からオーガンジーを重ねることで上品な印象になります。
ほかにも、白をベースとしながらも決して単調にならない、こだわりのあるアイテムがたくさん。一点プラスするだけで、全身がパッと明るくなるような華やかなデザインが印象的でした。
デザイン性と着心地の良さって両立するNUMBER Mのうれしいところは、着心地の良さ。秘密は、ブランドで独自開発しているウエストゴムにあります。
伸びを良くして安定性を高めるために、ゴムの織り方には「石目織り」を採用。また、1本のゴムをふたつに折って「ダブルゴム」にすることで、強度を上げています。
ウエストがゴムだと、どうしても「ゆるくなっちゃうんじゃない?」とか「クタってしまいそう...」と不安になってしまいますが、NUMBER Mのウエストゴムならその心配もありません。
締め付けすぎず、ゆるすぎない心地よい状態を長い間保ってくれます。
これまで、「お洒落は我慢」「デザイン性を優先すれば、着心地の悪さがついてくるもの」と思い込んでいたのに見事に覆されました。
デザイン性と着心地の良さは両立するんです。
2017年春夏コレクションは、来年の1月から店頭展開されます。
[NUMBER M]
撮影・文/グリッティ編集部
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