それは、まじめだからとかじゃなくて、きっと仕事が好きだから。でも、がんばりすぎちゃって疲れることもあるし、なんか停滞してるなぁって感じるときもある。
そんなときはハワイへ行こう。いい仕事をするためにハワイへ行こう。
きっと、行く前と帰ってきたあとでは、自分が少し変わったことに気づくはず。
クリエイティブなセンスを磨きたいなら、マウイ島へオアフ島から国内線に乗り継いで、約35分で到着するマウイ島は、ハワイ諸島のなかで2番目に大きい島です。
ゆったりとした空気が流れる街並みや、世界最大級の休火山のハレアカラ火山、オーガニックファームなど、心地いい刺激が満載です。
パステルカラーの街並みのラハイナ海岸線がすぐ目の前に迫ってくるラハイナの街。
ここは、ハワイ王朝時代の首都でした。その名残りが残るノスタルジックな街並みのなかにいると、自然といつもよりゆっくり歩いていることに気がつきます。
目の前に広がる海と、ふりかえるとドンと迫ってくる山に、心が解放されっぱなし。いやでも自然を感じます。
サーファーやビーチサイクルで走るローカルの人たち。自分のペースで生きていいんだよ、という当たり前のことを思い出させてくれました。
早起きして、ハレアカラのサンライズをマウイ島といえば、ハレアカラ火山が有名です。世界最大級の休火山で、標高3055メートルのマウイ島最高峰の場所。国立公園として認定されています。
ここで見られるのが、神聖なサンライズ。ハレアカラとはハワイ語で「太陽の家」という意味で、神話にちなんで名付けられました。
朝2時に起きてバスに乗れば、リゾートホテルが多くあるカナアパリから2時間程度で山頂に到着します。マウイ島を代表する観光名所だけあって、観光客もたくさん。息をのんでサンライズを待ちます。
そして、太陽がのぼってくると同時に聞こえてくるのが祈りの歌。マウイ島の人たちが、太陽に感謝をしている証です。ハレアカラの静寂に歌声が響き、神聖な気持ちにさせられました。
SFの世界が現実にひろがるサンライズを堪能したら、ハレアカラ火山の山肌を味わいます。大きなクレーターたちを見ていると、これからSF映画の撮影が始まりそう、と現実なのかセットなのかがわからなくなります。
そして、ここは宇宙なの? と思ってしまったアヒナヒナとの出会い。
アヒナヒナは、ハレアカラとヒマラヤでしか見ることができないとても貴重な植物だそう。銀色の茎の上に赤い花。理解できないその見た目に、自分の想像力の小ささを痛感します!
ハワイの食はオーガニックが当然にいまのハワイの食――。マウイ島で感じたのは、オーガニックがもう当然にライフスタイルのなかにあることでした。
それが、マウイ島・ラハイナにあるオオ・ファーム。ここはオーガニック野菜を育てる農園で、見学ツアーに参加することができます。
レタスやキャベツ、トマト、アスパラガス、大根、なす、コリアンダー、インゲンなどの野菜やコーヒーなどを栽培しています。
ツアーでは、自分たちで摘みとった野菜でのランチを楽しむことができます。澄んだ空気のなかで、摘みたての野菜をいただいて、食後にはコーヒーを。
摘みたての野菜って、何もつけなくてもこんなにしっかりした味があるんだ、口に入れたとたん感じました。
大人から子どもまでが参加できるので、他の参加者とも和気あいあいと話せるのも魅力なツアーです。サスティナブルなライフスタイルが特別なことではなく、当然なことになっていることも強く感じました。
長い歴史に幕を降ろすサトウキビ工場マウイ島で忘れてはならないのが、サトウキビ工場です。
マウイ島をドライヴしていると見えてくる大きな煙突。そこからモクモクと吐き出され続けている白い煙。サトウキビを精製するときに出る煙です。
じつはこのサトウキビ工場は、年内に閉鎖予定だそう。サトウキビで栄えたマウイ島のひとつの歴史に幕がおります。間も無く煙が出なくなる大きな煙突を目に焼き付けました。
リゾート気分を味わうならカナアパリへマウイ島で海リゾートを満喫するなら、カアナパリビーチへ。リゾートホテルがたくさんあって、目の前にビーチがひろがるハワイ感満載の場所。
でも、やっぱりマウイ島のビーチはどこかのんびりしています。それはきっと、ビーチとホテルと人と、それだけしかないから。
サンセットを見るだけのためにビーチに出たり、星空を見上げたり、ボーッとしたり。自分の気持ちのリセットにはぴったりです。
海も山も食事も。ぜんぶが心地いい海も山も食事も歴史も、いろんな方向からいい刺激をくれるマウイ島。これから始まる冬はホエールウォッチングが本格的に楽しめるシーズンです。
なんとなく仕事がにつまっていたり、クリエイティブ力高めたい! と感じたら、思いきってマウイ島へ行ってしってもいいかも。きっと自分のアンテナにひっかかる何かが必ずあるはず。
撮影/出川光 取材・文/グリッティ編集部 取材協力/ハワイ州観光局
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