ラッキーアイテムとしても人気のサンキャッチャーですが、単なるインテリア以上の魅力があるようです。
サンキャッチャーカラーセラピストの土肥幸乃さんに、サンキャッチャーが人の心にもたらす影響についてお話をうかがいました。
色彩と光で癒される
土肥さんはサンキャッチャーを、「ただのインテリアという枠を飛び越え、心と体をいきいきと保つために利用できるツール」だと考えています。
太陽の光が「幸せホルモン」とも呼ばれる「セロトニン」を誘発することは知られていますが、部屋のなかに光を拡散させるサンキャッチャーを眺めることには、ある種のセラピー効果があると長年の経験から感じているそうです。
土肥さんはカラー心理学にもとづき、サンキャッチャーをカウンセリングツールとして活用しています。色彩と光が脳を刺激し、人を明るい気持ちや、穏やかな気持ちにさせるといいます。
さらに、サンキャッチャーにどんな色を用いるかによって、その人に必要な感情の変化を促す助けにもなるそうです。
色がもたらす感情の変化
土肥さんが教えてくれた色の意味をいくつか紹介します。
仕事で忙しい毎日を送っている人に
おすすめな色は「オレンジ」。オレンジには「ショックを吸収する」という意味があり、部屋にオレンジがあると疲れた気持ちが和らぎます。
なかなか眠れない人に
「パープル」がおすすめ。パープルには不安の解消や、リラックスを促すといった要素があります。
恋愛や女らしさのために
多くの人が「ピンク」を思い浮かべると思いますが、実際、ピンク色を見ることで女性ホルモンが活性化されるそう。ピンク色を意識して眺めることで、女性らしさアップが期待できます。
色の意味は服装や部屋のインテリアにも当てはまりますので、自分の気持ちや体調に合わせて、必要な色を取り入れてみるといいですね。
今回お話を聞いて、「光」と「色」が人間にもたらす潜在的な効果はあなどれないなと感じました。
サンキャッチャーが、もとは日照時間の短い北欧で少しでも太陽の光を取り入れるために用いられたツールだったという説がありますが、昔の人はこういった光や色彩の効果を肌で感じていたのかもしれませんね。
虹色の光を放つサンキャッチャー、私もお部屋に飾りたくなりました。
お話しを伺った方:土肥幸乃(Yukino Doi)
サンキャッチャー・カラーセラピー協会
カラーセラピー教育研究所 Colour Lotus 代表
日本で初めてサンキャッチャーを使用したカラーセラピー講座を開発。セラピストや講師として活動するかたわら、サンキャッチャーアーティストとしても個展などを開催して活躍中。2015年にはカラーセラピストを専門的に育成する講座を開発。「セラピーは人のすぐそばにあり寄り添うもの」という考えを軸に、現在まで全国に600人以上の生徒を送り出している。