Inc.:スマートフォンを信頼し、どれほど依存しているか、あなた自身よくご存じのことと思います。その画面をどれほど頻繁に見ているかも知っているでしょう。
そして、それはすべて生産性の向上やソーシャルネットワーキングが目的で、自分はデバイスの利用をコントロールできていると思っているかもしれません。つまり、ひっきりなしに画面を眺めるために人間関係が壊れ、外の世界と関わらないゾンビのようにはなっていないと、思っているのです。
でも本当にそうなのでしょうか?
最新の調査結果からすると、この問題についてはもう少し真剣に考えたほうがいいかもしれません。
イギリス、ランカスター大学の心理学者による研究で、18~33歳の対象者、23人のスマートフォンの使用状況を、2週間にわたり厳密に追跡する実験を行いました。そこで明らかになったのは、私たちの多くがスマホに費やす時間をかなり過小評価しているということでした。
あなたは1日があと5時間多くあったら何をしますか?
あなたも自身の経験から感じているように、調査対象者がスマホを手にするのは大抵、30秒未満のごく短い時間でした。でも、この短時間は積み重なります。そうすると、調査対象者が1日に合計85回もスマホを手にしていた、という事実は容易に想像できるでしょう。
スマホを手にするちょっとした時間が積み重なった結果、デバイスに関わる時間の合計はかなりのものとなりました。平均すると、調査対象者は1日に5時間もスマホを見ていたのです。そう、5時間です! 調査結果で指摘されているように、それは「目覚めている時間の約3分の1」にあたります。もし、1日が5時間増えたら、何ができるか考えてみてください。
そしてもっと意外だったのは、調査対象者が、スマホに注いだ時間をまったく把握していなかったことです。スマホの画面をどれくらい見ていたかを質問された調査対象者は、使用時間を半分に過小評価していました。
もちろん、この調査は20人ほどを対象にした小規模なものにすぎません。調査対象者もイギリスの若者に限られています。そのため、結果に多少の誤差はあるかもしれません。対象者に、ある程度年をとった人やアメリカ人などを加えれば、もう少し正確な調査結果が出るかもしれません。また、この調査対象者たちが、生産的なタスクをこなすのに5時間を費やしていた可能性もあります。しかし、それはどれも断言できません。
もし、あなたのスマホ利用時間をモニターしたら、同じような結果になると思いますか?
Scientific Proof That Our Collective Smartphone Addiction Is Totally Out of Control|Inc.
JESSICA STILLMAN(訳:コニャック)
photo by PIXTA
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