気温が下がり、太陽の光も弱くなり......と、心が上向きになりにくいのは仕方のないことだと思います。先のことを考えて不安になったり、過去を振り返って後悔したり、悲しんだり、イライラしたり。モヤモヤして眠れない、ということもあるかもしれません。
アーユルヴェーダでは、今の季節はヴァータという風の要素が強くなる時期です。動きを司るヴァータは、バランスがとれていれば、思いを実現するための行動力を生み出しますが、増えすぎると、心が不安定になったり、落ち着かなかったり、不安がわいてきたり。カラカラの落ち葉が北風に煽られているようなイメージでしょうか。ヴァータのバランスをとるには、とにかく冷やさないことが大切です。
また、乾燥も大敵。内側からも外側からも、水分、油分をしっかりとりいれます。食べ物では、温かいシチューや鍋料理がおすすめです。生姜や胡椒、シナモン、ナツメグなどのスパイスを適量取り入れ、自然な甘味、酸味、塩味のものを積極的に。リラックスしてゆったりとした気分で食事をしましょう。ポテトチップやおせんべい、グラノーラのような乾燥したもの、冷たいものは避けるのがベター。
動きを司るのがヴァータですから、増えすぎると生活も不規則に。意識的に規則正しい生活をすることも大切です。足をお気に入りのオイルでマッサージするのもおすすめです。地に足がつき、心を落ち着かせる助けになります。
今日食べたもの:揚げ芋餅
台湾のお菓子として雑誌『うかたま』で紹介されていたレシピをアレンジしました。本来はさつまいもで作るようですが、安納芋を使ってお砂糖をかなり控えめに。バターの代わりにココナッツオイルを使ったので、エスニックな味わいになりました。
ココナッツオイルは湯煎し、わらび餅粉を加えます。安納芋はじっくり時間をかけて柔らかく蒸します。皮をむき、マッシャーでつぶして、ココナッツオイルとわらび餅粉を加えて混ぜ、白玉粉を同量の水で混ぜておいたものを加えてよく混ぜます。お団子をつくり、低温の油でじっくり揚げてできあがり。もちもち、カリカリ、ココナッツのいい香り。消化力があるときのおやつにどうぞ。