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スペインに伝わる、幸福が舞い込む「しあわせのお菓子」

2015/12/07 08:00 投稿

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例年スペインでクリスマス気分がぐんと盛り上がるのは12月に入ってからですが、11月末くらいから、街は少しずつクリスマスの準備に取りかかっているようで、気がつくとパティスリーのショーウィンドウやスーパーにはクリスマスのお菓子が並でいます。

しあわせのお菓子「ポルボロン」

日本でクリスマスのスイーツといえば、クリームがたっぷり乗ったショートケーキや、丸太をモチーフにしたプッシュ・ド・ノエルを思い浮かべますが、スペインのクリスマスはもっとずっと素朴

アンダルシア地方でクリスマスに欠かせない伝統菓子といえばポルボロン。アーモンドパウダーとラードをたっぷり使ったクッキーで、口の中に入れるとホロホロと崩れる独特の食感が特徴です。

ちなみに、口に入れてから溶けるまでのあいだに「ポルボロン」と3回唱えると、幸福が舞い込むと言われるしあわせのお菓子なんです。

古くから修道院で作られていたお菓子で、いまでも作ったポルボロンを売ってくれる修道院もあるそう。

クリスマスの楽しみ「ベレン」

そして、この時期街角に並ぶ「ベレン市」もまたスペインでクリスマスシーズンの到来を告げるもの。

「ベレン」は、イエス・キリストの誕生のシーンを再現した、スペインをはじめカトリック信仰の国ではとてもポピュラーなクリスマスのデコレーションです。

スペインでは自宅にミニチュアのベレンを用意する人が多く、毎年少しずつお気に入りのベレンを揃えていくのもクリスマスの楽しみのひとつ。

決して華美ではない、キリストの誕生を祝うクリスマス本来の姿がそこにはあります。

topPolvoronesbelen via Shutterstock

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