日本の美しい森「トトロの森」
この季節にぜひ出かけてみたい一つめの森は「トトロの森」。名前の通り、「となりのトトロ」の舞台のモデルとされる狭山丘陵です。映画の中に登場する、自然のままの姿を残した森と里山。貴重な動植物を残す他、近隣する菩提樹湖・六道山公園等などは季節の変わり目ごとにその姿を変えていきます。
ちなみに「マックロクロスケ出ておいでー! 」で有名なクロスケの家がありますが、トトロのふるさと基金が森を守るための活動拠点として管理している古民家。映画で登場するほどボロボロではありませんが、昔のたたずまいの良さを感じるのに、ちょうどいいんです。不思議としっくりくる理由は、日本人のDNAに木の文化というものが組みこまれているからなのでしょうか。どんぐりで作るトトロなどのワークショップや、その他散策会などのイベントもあるようです。
神戸市立森林植物園
もう一つめは神戸市立森林植物園。神戸市中心街から車で25分というアクセスの良さが魅力の植物園で、なんといっても広大なあじさい園はとても有名。また季節によって一年中様々な植物を楽しむことができるため、いつ訪れても期待を裏切らないのが魅力です。今の季節は鮮やかな紅葉の散策会がおすすめですが、特に今月7日から30日まで行われる紅葉のライトアップが楽しみですね。紅葉というと昼間のイメージがありますが、夜に観る紅葉というのはまた違った風情で、ワクワクします。
「アジア区」「ヨーロッパ区」「アメリカ区」、さらに「ブリスベーンの森」や「シアトルの森」等、テーマごとに国内・海外両方の植物を観察することができ、まるでテーマパークさながら。広場や多目的公園もあるため、小さな子供たちも思いっきり走り回ることもできますし、疲れたらカフェで自家製パンや、おいしそうな弓削牧場の特製ソフトクリームを味わいたいです。
森林浴は心を落ち着かせ、私たちをリラックスさせてくれるほかにも、細胞レベルで私たちを元気にしてくれることが数々の論文で化学的に証明されています。そんな不思議な力を持った森へ散策で一日ぐらい、何も考えずにお外で過ごし、新鮮な空気をおなか一杯吸う。ゆっくりと歩み進める時間をもつことで、気分もいつも以上にリフレッシュできそうです。
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