ヨガや瞑想など、丹羽さんがコスタリカの暮らしのなかで影響を受けたものは多数あるそうですが、そのひとつに「スピリチュアル・セクシャリティー」があります。
丹羽さんのHP「imakoko」によると、スピリチュアル・セクシャリティーとは
SEXの中で、人は初めてエゴを失う。無我になる。
人は初めて自然になる。虚構が姿を消す。
自分は自然の一部。
より大きなもの、宇宙、道(タオ)の中にいる。...OSHO
(「imakoko」より引用)
とあります。具体的には、心と身体を整え、解放するための思想やワーク(呼吸法やマインドフル瞑想、ヨガなど)を学びながら自己愛を深め、最終的には「気」のレベルを高めるというものだそう。
大切なのは、自分ありきのコミュニケーション
丹羽さんと「スピリチュアル・セクシャリティー」の出会いは、丹羽さん自身が異性関係に悩んでいたときに「スピリチュアル・セックス・ガイド」という肩書きを持つ友人からもらった、次のようなアドバイスにあるそう。
「ジャッジすることは一切せず、あなたはどうしたいの? 自分の欲していることに忠実になり、それを大切にすることが先決よ。そして、その気持を相手にどうコミュニケートするか。ルール決めや、自分はここまでだったら譲れるという境界線をはっきりさせると役立つわよ」
この友人からの深く実践的なアドバイスをきっかけに、丹羽さんはスピリチュアル・セクシャリティーへの興味関心が高まったとのこと。
考えてみれば、セックスという行為は、大人になれば誰でも経験することで、それぞれに語り尽くせないほどの色々なエピソード、感情、トラウマ、思い出がありますよね。それを「不道徳だ」「汚らわしい」という固定観念だけでブラックボックスに押し込んでしまっている現状って、何かとても不健康だと思うんです。
実際に勉強してみるととても面白くて。セックスというものがただの行為に留まらず、実は人間の普遍的なエネルギーを象徴するものだということにすぐに気づいたし、パートナーとの関係性のみならず、自分の普段の気の持ちよう、人との接し方、仕事のやりがい、子どもとの接し方など、生活すべてにおいてエネルギーがより改善されて、自分自身が内面から輝く感じなんです。
女性はもっと貪欲になってもいい
加えて丹羽さんはこう続けています。
セクシャル・アピールをしようなんて考えなくても、魅力的になるからどんどん同性、異性限らずよってきます。海外では日本とはくらべものにならないほど、オープンにいろいろな角度からセックスを捉えて、より充実したセックス・ライフをおくれるようなサポートシステムがたくさんあるんです(ワークショップ、共有の場、本など)。オープンに健康的にセックスについての話をします。日本の現状は良く知りませんが、日本の女性たちももっと貪欲にセックスに興味を持ったら良いのにな、と思います。
日本では他人が気になったり噂が心配だったりと、なかなかオープンに話す機会のないテーマ。けれどもじつは、命に直結するとても大切な行為だということを、常に念頭においておきたいものです。
さらに丹羽さんは、このテーマがもっとオープンなれば、不妊症やセックスレス、ひいては引きこもりや鬱病などの打開策へもつながるのでは、と希望を抱いているとのこと。
現在はコスタリカでのリトリートや、一時帰国中のワークショップなどで体験できる丹羽さんの「スピリチュアル・セクシャリティー」。
快楽を高めるエクササイズや、パートナーとのコミュニケーション方法、オーガズムを迎えるためのテクニックなど「より神聖で意義深いセックスのための心構えやエクササイズ方法」を教えてくれるそうです。
自分がより自分らしくあるためにも、まずは聖なる"生と性"のエネルギーを高めることが必要。この機会に改めてセクシャリティーについての学びを深めたいと思います。
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