選択肢が多すぎる世の中
ドイツではよく近年の高離婚率に関する記事を目にします。関係が終わるには様々な理由があるようですが、雑誌「フォーカス」によると、二人の関係性に期待しすぎてしまうこと、また夫というロールモデルが時代によって変化してきたことなどが大きな要因なのだとか。また特に注目すべきは、問題が起きた時、早い段階ですぐにあきらめてしまうカップルが多いことです。それと同時に、メディアでは新たなパートナーを探す手助けをしてくれるデートサイトなどが山とあり、誰かと出会うことがあまり難しくない世の中となりました。確かに周りを見渡せば、シングルマザーの知り合いでも、恋人は皆います。ドイツ人の世間体はあってないようなものなので、子供がいても合わないとわかるとあっさり関係を見切ってしまうことはおろか、また違う相手とすぐにくっついてしまい、パッチワークファミリーになることに抵抗がない人もいるようです。
恋=体の相性がすべて?
同雑誌によると、既婚者であろうとなかろうと、パートナー以外の人と関係を持つ人の80%は、実は本命を大事にしたい、ずっと一緒にいたいと心では思っているのだそう。それとは裏腹に、一度裏切った多くは再犯者。男性の17%は一度でも恋人または奥さんを裏切ったことがあると答え、22%は何度も繰り返したと述べています。その理由の多くは男性・女性ともに体の相性が良くないから、と回答しています。
本当にこの関係を続けるべきか、忘れて次の恋へ進むべきか。サイト「ラブパンキー」では、誰かに心惹かれる時、まずは現状のパートナーとの関係性を見直すことから始めるべきだとしています。そしてただのロマンスや快楽を求めるのならば、それは決して愛ではないと述べています。誰かのことをそんなに早く好きになったり、今いる大切なパートナーをそんなに簡単に見切れるようであれば、愛というものの考え方を根本から見直すべきであり、問題があるのはもしかしたらパートナーではなくて、自身そのものなのかもしれません。
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