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傷を景色に変える。直し使い続ける「金継ぎ」

2015/09/11 23:00 投稿

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私たちの毎日の生活は、多くの「もの」に囲まれ、それを使う繰り返しの日々でもあります。「もの」は、とらえようによっては、ただの道具ともいえるかもしれませんが、毎日手に取るうちに、愛着がわくこともしばしばあります。

とくに朝に夕に使う食器などは、悲しいかな、出番の多いお気に入りのものほど、壊れやすい運命を担うことになります。気に入ったものほど、修理しながらでも、使い続けられたら......と思わずにはいられません。

直しながら、使い続ける

そんなときに知ったのが、日本独自の修理法「金継ぎ」。金継ぎは、「漆継ぎ」とも呼ばれ、割れたパーツを漆でつなぎ、金粉や銀粉をまくことで、修理あとさえも模様(金で繕った部分は「景色」と呼ばれる)として、新しく生き返らせる方法です。美しく馴染みある手触りに、ふたつとない新しい模様が、大胆に、けれど奥ゆかしく加わった器を手に取れば、さらに愛着がわきそうです。

そんな金継ぎを、2か月に一度受け付けているのが「D&DEPARTMENT TOKYO」です。自分でやりたいという人は、「d47 design travel store」のワークショップがおすすめ。また、「にっぽん てならい堂」も、世田谷区で「『うるしさん』金継ぎ学級」を開講しており、東京各地や葉山では堀道弘さん指導のワークショップ「金継ぎ部」が定期的に開かれています。

金継ぎは、世界に誇れる日本のエコロジカルでアーティステックな技と言えるでしょう。ものの価値を見失いやすい現代だからこそ、積極的に利用したいものです。

image via Shutterstock

(冠ゆき)

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