健康と長寿の願いをこめて
江戸時代にはこの9月9日の重陽の節句に「健康と長寿」の願いをこめて、虫干しを兼ねて再び雛を飾る風習があったそう。それが、別名「後の雛」ともいわれるゆえんです。
さて、9月前半というとまだまだ暑さも残る過ごしにくい時期ですが、この重陽の節句をちょっと取り入れて、秋の気配を呼びこむとともに、健やかな日々を願ってみるのはいかがでしょう。あまり難しく考えすぎず、しきたりにとらわれすぎず、自分が心地良く感じる方法で風流を感じることが、まずは大切。
たとえばこんなふうに、小さな菊とお酒を用意して晩酌をしてみたり。
日本酒が苦手なら、スパークリングワインに菊の花びらを1枚うかべてみるのも一興。
あるいはマム系のアレンジメントを大胆に飾っても。
部屋のテイストやインテリアによっては和菊が合わないことも。そんなときはおもいきってこんな洋風のアレンジメントでも素敵です。
ひとり暮らしのちいさな住まいなら、こんなふうに。
ちょこんと小ぶりのアレンジメントをテーブルにそっと置いてみるだけでもキュート。
雛人形はなくとも、まずはお花屋さんでいくらか菊を調達してみる。おいしそうな季節感のあるお酒を選んでみる。あるいは、菊のかたちをした和菓子をおやつにいただくだけでもきっとじゅうぶん。自分らしく、住まいや暮らしにあったやりかたで、四季のうつろいと日々の生活を慈しめたら素敵だと思います。