アガベから作られた蒸留酒
二日酔いをしにくいとも言われるテキーラ。ウィキペディアによると、パイナップルにも似た竜舌蘭(アガベ)といわれる植物からできた蒸留酒で、メキシコのハリスコ州はサンティアゴ・デ・テキーラがその名前の由来です。ナワトル語で「草木、植物の収穫される場所」という意味を持つテキーラ。
GESUNDHEITS journalによると、興味深いことに、テキーラの原材料から検出される「アガビンAgavin」という成分が今、医学界でも注目されているらしいのです。マウスを使った最近のアメリカにおける研究によると、このアガビンが血糖値を下げて体重減少が見られたことから、近い将来新しいスイートナー(ノンシュガー甘味料)として開発されるのではと言われています。ただしこれは「アガベ・シロップ」とは共通の原料であっても全く別ものです。
エキスパートが教えてくれること
サイトCNBCでは「テキーラに関して知っておきたい10のこと」という記事が出ています。著者はウイスキー・ソムリエのヘザー・グリーン氏。その中からいくつか紹介したいと思います。
・ラベルには「Tequila 100% de Agave(100%アガベ)」とあること
・砂糖無使用であること(砂糖やコーンシロップが含まれている場合にはテキーラではなく「ミクストmixto」と呼ばれる)
・通常ボトルの底にある「アネホanejo」もしくは「エクストラ・アネホextra anejo」に注目。これは熟成度を表したもので、エクストラとは樽の中でより長く熟成された、よりアロマあふれる琥珀色をした高級品。アガベの味をストレートに味わうならブランコblancoで。
・「レポサドreposado」とは、2か月から11か月間、樽の中で寝かせたという意味。この間に樽の材質により、バニラやキャラメル、はちみつやチョコレートなどの風味になります。
女友達や職場の友人たちと、楽しい食事のあとのおしゃれな「二次会」としておすすめのテキーラ。暑い日には氷を入れて飲んでも、また違ったフレーバーが鼻に広がります。ライムや塩と一緒にいただくショットを体験するのもいいですが、これは19世紀に開発途上で荒削りであったテキーラの味をごまかすために考え出されたということ。本格的に楽しむならば、現地の方とおなじように、サングリータ(トマトベースのカクテル)をチェイサーに楽しんでみてはいかがでしょうか。
[ウィキペディア,GESUNDHEITS journal,CNBC]
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