例えば、日常の小さなことであれば、とびきりお気に入りのアクセサリーをどこかへ失くしてしまったり、暮らしに関する大きな問題であれば、お金や土地、仕事を失ってしまったことなど。
失くしたものにも意味があるなくなったものへの愛着から、それらを忘れられずにいたり、時間が経っても取り戻そうと躍起になったり。そんな自分を何度見てきたことでしょう。失ったものが、生活に大きな影響を与えるものであればあるほど、忘れることは難しいことです。頭では忘れようと考えていても、心がそれを受け入れるには時間がかかります。
でも、ものを失くすのは、どうやら意味のあることのようです。吉本ばななさんとも親交の深いことで知られる、ウィリアム・レーネンさんの著書の中に、失ったものをポジティブに手放せる考え方を見つけたので、紹介したいと思います。
ものがなくなるのはアース・ウィービングそれに気づいたきとはとてもショックかもしれませんが、なくしたモノへの執着は禁物です。そのような時は「アース・ウィービング」できてよかったと思います。
(『幸運体質になれる浄化ブック』(角川文芸出版)P65より引用)
お金や仕事を失ったときも、アース・ウィービングのようなものが起きたのだと思ってください。あなたの知らないレベルで、何かのバランスが実現されたのです。
(『幸運体質になれる浄化ブック』(角川文芸出版)P66より引用)
レーネンさんによると、アース・ウィービングとは、地球のあるポイントとポイントにエネルギーの架け橋をつくり、エネルギーをつなぐこと。アース・ウィービングが起こると、地球上のエネルギーに動きが与えられ、そしてそれが、地球を癒すことに繋がるそうです。
宇宙の法則は、循環すること。アース・ウィービングもそのひとつのように受けとれます。
また、祝福して手放すことができれば、また新しい素晴らしい何かを予期せず受け取れるとレーネンさんは言います。
あなたが何かをどこかに運んだときや、どこかに何かを置いてきてしまったときは、自分で意識していなくても、スピリットのアース・ウィーバーたちが、そのエネルギーを必要とするところに配置しているのです。
アース・ウィービングを行うことは、地球上のエネルギーを動かすという「与える」行為でとてもいい奉仕になります。
(『幸運体質になれる浄化ブック』P82〜83より引用)
スピリチュアルな角度からの考え方で、「私の失くしものが地球を癒すなんて、大それている......」と思うかもしれませんが、どんなものにもエネルギーは宿っているといわれます。素直に、アース・ウィービングしたのだと考えてみると、不思議と穏やかな気持ちで、過去のものと、自分を重たい気持ちにしていた執着心ともサヨナラできるのです。
どんなに大切なものも、失くしてしまったり、いずれは壊れたりします。それは突然にやってくるわけですが、それでも、ショックと思わずに喜んで手放していくという、小さな想いの積み重ねが、ものに固執しない生き方の第一歩となる気がしています。
今まで私を助けてくれてありがとう。そう感謝して、身の回りのものを手放していける自分になりたいと思いました。
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